この記事では、「役割」と「機能」の違いを分かりやすく説明していきます。
「役割」とは?
割り当てられた果たすべき仕事や務め、また果たすべき仕事や務めを与えることです。
やってもやらなくてもいいどうでもいいものではなく、それを行うことが期待されている事柄や、それはやらなければならない事柄をいいます。
また、これはそれぞれにあてがうものです。
マウスピースのことで説明をします。
筋トレをするときに、ぐっと歯をくいしばってしまう人がいます。
本来、歯にこのような大きな力が加わることはなく、頻繁にぐっとくいしばってしまうと、歯が削れたり、ぐらつきやすくなったりします。
これを防ぐためにマウスピースを着用することがあります。
このとき、マウスピースには歯への負担を減らすという務めが与えられています。
マウスピースの「役割」は歯への負担を減らすことなのです。
映画サークルのメンバーで撮影をすることになったとします。
映画を作るためには、カメラで撮影をする人、照明の人、道具を用意する人などが必要です。
スムーズに作業を進めるためには、誰が何をするのか決めておくことが大切です。
ある人はカメラで撮影をする、ある人は道具を準備するなど決めたとします。
これを「役割分担」といいます。
「役割」の使い方
それぞれに仕事や務めをあてがうといった意味で使用をします。
果たすべき事柄に使われることが多いです。
「機能」とは?
ある物がもともと持っている物事を成し遂げる力や能力のことです。
心臓には血液を全身に送り出すという働きがあります。
心臓の「機能」は血液を送り出すことです。
生物が生まれたときから、心臓にはこの働きが備わっています。
今度はラジオのことで説明をします。
ラジオといっても、ラジオ放送を受信するだけのものもあれば、CDを聞けたり、録音できたり、テレビの音声を受信できたりするものもあります。
CDを聞けるというのはラジオが持っている働きで、これはラジオの「機能」といえます。
ラジオは電池を使って動くものや、プラグをコンセントに差し込んで使うものがあります。
これは働きではないので「機能」とはいいません。
「機能」の使い方
その物がもともと持っている物事を成し遂げる力や能力を指して使用する言葉です。
「役割」と「機能」の違い
前者は割り当てられた仕事や、仕事を割り当てることです。
それを果たすことが求められます。
後者は能力のことです。
能力なので、何かを果たすことを求められない場合があります。
「役割」の例文
・『役割を決める』
・『役割を果たす』
・『役割が増えた』
・『自分の役割を確認する』
「機能」の例文
・『機能を拡張する』
・『充実した機能』
・『機能が向上した』
・『いくつもの機能を備えている』
まとめ
似たような事柄に使用される言葉ですが意味は異なり、一方は与えられる務めのこと、もう一方はもともと持っている物事を成し遂げる力のことを意味しています。