「推進」と「促進」の違いとは?分かりやすく解釈

「推進」と「促進」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「推進」「促進」の違いを分かりやすく説明していきます。

「推進」とは?

「推進」とは?

「推進」には2つの意味があります。

ひとつは、押して前方に移動するようにすることです。

船は何もしなければ波に揺られている状態です。

これでは、前に進むことはできません。

スクリューを使うと、その力によって前に押し出されていきます。

このように、押して前に進めることを意味しています。

もう一つは、物事が達成するように努力をして行うことです。

多くの人に予防接種を受けてもらいたいと思っていたとします。

達成させたいことは、多くの人が予防接種を受けるです。

そのために、予防接種の大切さをインターネットや新聞などを通じて伝えたり、受けることでどういったメリットがあるかを伝えたりしました。

これらの行動は、物事を達成させるために行っています。

ねらいに手が届くようにしているのです。

ただ待っているだけでなく、行動することをいいます。

「推進」の使い方

押して前に進めるという意味よりも、物事を達成させるために努めるという意味で使われることが多いです。

「促進」とは?

「促進」とは?

物事が通常よりも進む度合いが大きく支障なく進むようにさせることです。

事業などの物事についてや、植物の成長についてなどを指しています。

植物を育てるとき、ある薬剤を与えると普通に育てたときよりも成長が早くなります。

大きくなったり、花を咲かせたりすることを促すものです。

これを「促進剤」といいます。

大根には消化を助ける酵素が含まれています。

生のまますりおろして食べると、酵素の働きが高まることが期待できます。

消化にかかる時間は、普通に食事をしたときよりも、生の大根を一緒に食べたときの方が支障なく早く行われるといわれています。

これは「消化を促進」といいます。

冷たい手を温かいお湯に浸すと、血が指先にまで回っているように感じられます。

血液の流れが滞りなく行われるようになったのです。

これを「血行促進」といいます。

「促進」の使い方

進行がすみやかになるようにすることに使用をします。

時間に焦点をあてて使用する言葉です。

「推進」と「促進」の違い

「推進」と「促進」の違い

進むようにするという意味合いを持つ点が似ていますが、ニュアンスが異なります。

前者は、物事が進むように努力をするということに焦点をあてています。

後者は物事がはやく進むようにすると、時間に焦点をあてています。

「推進」の例文

「推進」の例文

・『事業を推進する』
・『社会活動を推進する』
・『推進するように呼びかける』
・『交流を推進する』

「促進」の例文

「促進」の例文

・『声をかけて促進する』
・『利用を促進する』
・『活動の場が広がるように促進する』
・『蓄積が促進される』

まとめ

まとめ

進めるという意味合いを持つ点が似ていますがニュアンスが異なり、一方は達成するように努力をすることに焦点をあてており、もう一方ははやく進むようにすることに焦点をあてています。