この記事では、「管理費」と「修繕積立金」の違いを分かりやすく説明していきます。
「管理費」とは?
「管理費(かんりひ)」とは、「マンションの日常的・一般的な維持管理・修繕にかかる費用」のことを意味している言葉です。
「管理費」には、「管理会社に支払う管理委託費・共用部分の水道光熱費・建物共用部等の火災保険や損害保険・電球などの軽微な修繕費」などが含まれていますが、いざという場合に大規模な修繕・改装工事をするためのお金を積み立てている性格のものではありません。
「修繕積立金」とは?
「修繕積立金(しゅうぜんつみたてきん)」とは、「マンションの長期的・突発的な維持管理・修繕にかかる費用を賄うために積み立てているお金(大規模修繕に備えたマンション全体の貯金)」のことを意味している言葉です。
「修繕積立金」には「定期的計画的な修繕(外壁塗装・水回り)に関する費用・不測の事故や災害による被害を修繕する費用・敷地や共用部分で必要な工事の費用」などが含まれていて、「修繕積立金」が不足すると、各戸の住民が必要な経費を手出ししなければならない可能性があります。
「管理費」と「修繕積立金」の違い!
「管理費」と「修繕積立金」の違いを、分かりやすく解説します。
「管理費」も「修繕積立金」も「マンション所有者がマンションの維持管理のために毎月負担しなければならない費用」を意味している点では共通していますが、「管理費」は「マンションを維持管理するための日常的・一般的な費用」を意味しています。
管理費に対して「修繕積立金」というのは、「長期修繕計画に基づいて定期的な大規模修繕(大きな費用のかかるメンテナンスの工事)のために積み立てているお金」を意味している違いがあります。
「管理費」は日常的なマンションの維持管理・小さな修繕に使われるお金であるため、「修繕積立金」が不足している場合、各戸の住民が「大規模修繕に必要なお金」を手出しする必要が生じる恐れがあります。
まとめ
「管理費」と「修繕積立金」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「管理費」とは「マンションの日常的な維持管理・修繕にかかる費用(大規模修繕の積立を目的としていない)」を意味していて、「修繕積立金」は「定期的な外壁の塗装や臨時の補修工事など、マンションの特別な維持管理・修繕のために積み立てているお金」を意味している違いがあります。
「管理費」と「修繕積立金」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。
