この記事では、「周辺」と「周囲」の違いを分かりやすく説明していきます。
「周辺」とは?
「周辺」とは、その近くという意味になる言葉です。
「駅の周辺には、いくつかの飲食店がある」などと使われ、その駅の近くにそれがあるという意味になります。
「彼の周辺には、よからぬ輩が多いようだ」のように、その人の近くといった解釈でも使うことができ、この場合には物理的な意味ではなく、その彼と近しい人間と言っていると考えてください。
「周囲」とは?
「周囲」は、その周りという意味になります。
こちらは、近くであり、その周りという意味を表す言葉です。
「駅の周囲には~」とすると、駅の周りのことになり、対象を囲む環境という意味で、「地球の周囲には、月以外にもいくつかの星が存在している」のような使い方になります。
そして、こちらも「周辺」と同様に、人のそれという用い方をしても構いません。
「彼の周囲には、いつも女性の影が見える」のように使うと、その彼がいつも女性も囲まれていることが表現できます。
「周辺」と「周囲」の違い
「周辺」と「周囲」の違いを、分かりやすく解説します。
「周辺」は、対象の近く、比較的近い位置という意味になります。
目の前というほど近くない場合でも使える表現で、「駅の周辺」とした時には、駅から5分程度歩いた場所まで入れても構いません。
「周囲」は、対象の周りのことです。
「駅の周囲」とした時には、「周辺」とほとんど変わらない意味になりますが、「あの印の周囲」と使うと、印を囲むように位置になる場所がそれに当たります。
どこかの場所のそれとして使うと、「駅の周辺」のように、「周囲」としてもあまり変わらない意味に捉えることができますが、「周囲に警戒するように」、「周囲が騒がしい」といったような使い方では、「周り」という意味が強調されます。
まとめ
「周辺」と「周囲」は、このように違います。
その近くか、それであり、更に周りという意味を強調するか(周りそのものの場合も含みます)で使い分けてください。