「労う」と「労る」は類似した意味を連想させる混同しやすい二つの言葉ですが、「労う」と「労る」の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「労う」と「労る」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「労う」とは?
「労う(ねぎらう)」とは、「自分と対等以下の相手の努力・苦労・働きなどを慰めて(認めて)感謝の気持ちを示すこと」を意味しています。
「労う」という言葉は、「自分の労を労う」のような文章で「自分の苦労・努力を認めて慰める場合」にも使用することができます。
「労う」という表現は、「チームのために尽力した彼の苦労をみんなで労いました」といった例文で使用することが可能です。
「労る」とは?
「労る(いたわる)」とは、「困っている人・弱者・高齢者に同情して優しく親切に接すること」や「労をねぎらうこと」を意味しています。
また「労る」には、「病気や疲労を癒すことに努めること・養生すること」という意味合いもあります。
「労る」という言葉は、「怪我した友人を労りました」や「どうぞお身体を労ってください」などの文書で使えます。
「労う」と「労る」の違い!
「労う」と「労る」の違いを、分かりやすく解説します。
「労う」という言葉は、「自分あるいは自分と対等以下の相手(目下の相手)の働き・努力を認めて感謝・慰安の気持ちを示すこと」を意味しています。
一方、「労る」というのは「弱っている人・困っている人・高齢者などに同情して親切に接すること」を意味する言葉で、「自分よりも目下の相手」に使うわけではない点で「労う」とは違っています。
また「労る」には「労う」にはない「病気の手当をする・疲労を回復するために養生する」などの意味もあります。
まとめ
「労う」と「労る」の意味の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「労う」というのは、「自分と対等以下の相手の努力・苦労などを、慰めて感謝すること」を意味しています。
「労る」という言葉は、「困っている人・弱者に同情して優しく接すること」や「病気・疲労を癒すことに努めること」などの意味を持っています。
「労う」と「労る」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。