「全然」と「一切」は、似た使い方をされることもありますが、基本的に別の言葉となっています。
「全然」とは?意味や使い方
「全然」(ぜんぜん)とは、「全く駄目」だという解釈が本来の意味となります。
その為、「どうだった?」といった問い掛けに対して「全然」と使うだけで、全然駄目だったと表現できます。
ですが、近年では若者を中心に「全然いいよ」などといった用い方もされているように、「全く駄目」の「駄目」の部分がない使われ方も多くなっています。
元の解釈ではそのような使い方はできないはずですが、それも間違いではないとされているのが現在のこの言葉の解釈となっています。
「一切」とは?意味や使い方
「一切」(いっさい)は、「全く」という意味で使われます。
「一切ない」とすると、「全くない」と言っているのと同じで、「一切関係ない」のような使われ方が多い言葉です。
その為、現在では実質的に「全然」と同様の意味で用いられており、どちらの方がその文章や回答として合っているかで使い分けるといいでしょう。
「全然」と「一切」の違い
このように、最近では「全然」と「一切」はほとんど同じ意味だと考えて構いません。
「全然」は本来であれば、それだけで駄目だという表現になる為、「全然」とこの言葉だけで答えるだけで駄目だったという意味になりますが、近年では「大丈夫?」と聞かれた際に「全然」と答えると、全く平気だという意味になることも少なくなく、元の解釈はあまり考えない方がいいかも知れません。
しかし、比較的年配の人の中には、「全然」と答えただけで「駄目」というニュアンスだと捉えることがある為、いい意味で使う場合には「全く」や「一切」と言い換えた方が無難です。
まとめ
「全然」に駄目だという意味が含まれていることを知らない若者も多いと言われています。
言葉の実質的な意味や使い方は時代と共に変わることがあるので、現在ではそれでもいいのかも知れませんが、元はそういった言葉だと知っておいても損はないでしょう。