この記事では、「快諾」と「承諾」の違いを分かりやすく説明していきます。
「快諾」とは?
快諾とは、かいだくという読み方をすべき言葉です。
漢字で表記されたこの言葉を目にすれば明確な事ですが、気持ちが良いや素晴らしいといった意味の快の漢字に、よろしいと承知する等の意味がある諾の漢字を加える事で成立した言葉となっています。
だからこそ快諾は、申し出や依頼等を快く承知する事を意味するのです。
「快諾」の使い方
快諾は、依頼や申し出を快く引き受けるといった意味で使われる言葉となっています。
快の漢字が付いている事から分かる様に、ただ頼み事を引き受けるのではなく、快くというポジティブな意味合いが含まれている点がポイントです。
ただしやや改まった言い方であるため、どちらかというと日常的な会話というよりビジネスの現場で使用される事が多い言葉となっています。
「承諾」とは?
承諾とは、しょうだくという読み方をする言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事ですが、相手の意向を受け入れるといった意味を持つ承の文字に、素直に引き受ける等の意味を有する諾の文字を付け足す事で完成した言葉となっています。
そのため承諾は、相手の意見や要求等を聞いて受け入れる事を示すのです。
「承諾」の使い方
承諾は、相手の望みを受け入れる、といった意味で用いられる言葉となっています。
主に、頼みを承諾する、といった形で使われる事が多く、相手の要求に応えるといった意味合いを表すのです。
他にも、承諾を得る、という表現で逆に誰かに要求や望みを受け入れて貰うという意味を示す際に用いられる事も少なくありません。
「快諾」と「承諾」の違い
快諾と承諾の文字を見比べれば、直ぐに最初の漢字が快と承という違いを発見する事が出来ます。
ただし同じ漢字2文字で表記され次の文字が同じ、諾なので混同する恐れのある言葉同士と言えるのです。
なのでそれぞれが持つ意味の違いをきちんと理解する事で、使い分けを行うべき組み合わせの言葉同士と言えます。
ちなみに快諾は、相手の頼み事等を快く受け入れる、といった意味を表すのです。
一方の承諾は、相手の要求を受け入れる、という意味合いであり、快諾の様に快くという前向きなニュアンスは含んでいません。
「快諾」の例文
・『元上司が資金援助を快諾してくれたお陰で、何とか起業する事が出来ました』
「承諾」の例文
・『この商談を進めるには、先に会社の承諾を得る必要があります』
まとめ
2つの言葉は、2文字目に諾の漢字が付く言葉同士です。
しかもどちらも、相手の要求を受け入れる、といった同じ意味合いを持つ言葉なのでややこしい部分はあります。
所が最初の文字が、快と承という明確な違いがあるため、示す意味のニュアンスには違いがあるのです。
まず快諾は、文字通り快く相手の頼み事等を受け入れる、といった意味を表します。
対する承諾は、シンプルに相手の要求を受け入れる、という意味を示す際に用いられる言葉です。