「怒る」と「叱る」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「怒る」の意味や使い方
「怒る」とは、動詞で腹を立てること、怒りを持つことを言います。
また「叱る」という意味もありますが、これは往々にして迷惑などネガティブな受け身として使われます。
「先生に怒られた」「いきなり上司に怒られた」という風に言います。
自分で相手に怒りをぶつけることも「私は彼を怒った」などと言うこともありますが、イメージ的には腹が立ち怒りをぶつけたという風にもとれます。
「彼は真っ赤になって怒る」「すぐに怒るから、何も言えない」などと使います。
「叱る」の意味や使い方
「叱る」とは、目下の人に対して、良くないとされる言動を指摘すること、強い態度で責めるといったことを言います。
「子供のしたことだと甘やかさずに叱ることができる大人は少ない」「昨日、夫からお金のことで叱られた」「僕が叱ると妻は口をきかなくなった」などと使います。
「怒る」と「叱る」の違い
「怒る」と「叱る」、それぞれの言葉の意味と使い方を説明しました。
「叱る」ことを「怒る」という言い方をすることもありますが、言葉の意味としては違いますので、正しく使い分けるようにしましょう。
「怒る」とは腹を立てること、怒りという感情を表す言葉です。
一方で「叱る」とは目下の者の良くないところを、指摘し強い態度で、正しいことを教えるということに使う言葉です。
叱られた側が、納得できない場合や、叱った人が感情的に走っている場合は「怒る」「怒られた」という言い方になります。
そのような意味合いですから「怒る」という言葉は悪い意味合いで使われることもあります。
「怒る」を使った例文と意味を解釈
「怒る」を使った例文とその意味を見ていきます。
「怒る」の例文1
「彼はすぐに怒るから冗談は言わない方がいい」
「怒る」とは立腹することです。
例文はすぐに腹を立てるから、冗談であっても言わない方がいいと言っているのです。
「怒る」の例文2
「あなたの感情的になって怒る癖が嫌」
腹を立てることを「怒る」と言いますが、感情的な人というのは喜怒哀楽が激しい傾向にありますので、周りにいる人は迷惑を被ることになりやすいのです。
「叱る」を使った例文と意味を解釈
「叱る」を使った例文とその意味を見ていきます。
「叱る」の例文1
「これまで、彼を何度も叱ったがまるで直らない」
「叱る」とは、目下の者に悪いところをとがめて、責める、正しいことを言い聞かせるといった意味になります。
例文は何度も言っても直らないと言い表しているのです。
「叱る」の例文2
「いくらお気に入りの子でも、ここはしっかりと叱るのが本人のためです」
「叱る」とは、相手の悪い言動に注意をすることです。
例文は気に入っている子であっても甘やかさずに、ちゃんと注意をすることが本人のためだと言っているのです。
まとめ
いかがでしたか。
「怒る」と「叱る」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
違いを正しく理解して使い分けてください。