みなさんは「未知数」と「変数」というものがどのような意味を持っている概念かご存知でしょうか?
この記事では、「未知数」と「変数」の違いを分かりやすく説明していきます。
「未知数」とは?
「未知数」は「みちすう」という読み方をしています。
この「未知数」は「その真価や程度などがわからないこと」や「将来がどうなるか予想がつかないこと」などのことを指しているのですが、これらの解釈の他に「方程式の中で値を求めようとする数のこと」も意味しています。
「変数」とは?
「変数」は「へんすう」という読み方になります。
この「変数」は「一定範囲内にはあっても、どの特定値とは限らずに考えた時のその数や記号」、あるいは「色々な値を取って変わる数量を表している文字」のことを意味しています。
数学では「数量を1つの文字で表す時に一定の範囲に渡り、任意の値を取り得る文字のこと」を指しており、「x」「y」「z」が使われることが多いです。
「未知数」と「変数」の違い
では、ここで「未知数」と「変数」の違いを見ていきましょう。
とのような相違点があるでしょうか?前述の通り「未知数」は「その真価や程度などが分からないこと」や「将来がどうなるか予想がつかないこと」を言っています。
一方の「未知数」は「方程式の中で値を求めようとする数」という意味になります。
このことから2つの言葉を要約すると、「変数」は「一定範囲内にはあるがどの特定値とは限らずに考えた時のその数・記号」であり、「変数」は「色々な値を取って変わる数量を表している文字」となります。
「変数」はどのような値を取れるのか範囲を指定しければなりませんが、「未知数」は決まった値ではあるものの、とりあえず値や文字で置いてみることが違う点と言えるでしょう。
「未知数」の例文
ここで「未知数」の例文を見ていきましょう。
具体的な使い方は以下のようなものになるでしょう。
・『彼の能力は未知数なんだ。それだけに期待が大きいが逆に不安要素もあるんだ。』
・『子供たちの将来は未知数と言ってもいいだろうね。それだけに彼らの成長がすごく楽しみなんだよ』
「未知数」の例文を見ると、日常的な活用では数学的に使い方ではないことが多いような印象を受けます。
「変数」の例文
続いて「変数」の例文を見ていきましょう。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
・『ここに変数を置いて方程式を作っていくと、答えが見えて来るぞ』
・『変数的な要素があるから、もう少しこの図式を考え直す必要があるかもしれないね』
「変数」の例文では、日常的に使われる言葉というより、数学の世界で使われる性格が強いことが分かります。
まとめ
ここまで「未知数」と「変数」の意味や違いを説明してきました。
特に「変数」は普段の生活の中で使う機会がそんなに多くないと思われるですが、どのような意味を持つ言葉なのかをきちんと理解しておくことは必要でしょう。