この記事では、「明細」と「詳細」の違いを分かりやすく説明していきます。
「明細」とは?
「明細」とは、詳しく細かい所までという意味になる言葉で、実際には、主に金額が絡むものについて使われています。
「給与明細書」がそのいい例で、基本給、能力給、住宅手当といった各項目の金額や、そこから引かれる保険料や積み立て費があり、最終的に手取りとなる金額まで細かく記載があります。
通信販売で何かを購入した際にも、「お買い上げ明細書」なるものが同梱されていると、商品自体の代金、消費税、送料などの各項目と、最後に合計請求金額が記載されているものです。
「詳細」とは?
「詳細」は、詳しい内容を表す言葉で、「この件についての詳細は、彼に聞いて欲しい」といったような使われ方になります。
「この紙に詳細を記載しておいた」のようにも使われますが、「詳細書」というようにはあまり用いません。
「以下に詳細を記載する」、「詳細についてはよく分かっていない」といったように、ほとんどの場合で意味となる「詳しい内容」と言い換えることができる言葉です。
「明細」と「詳細」の違い
「明細」と「詳細」の違いを、分かりやすく解説します。
「明細」も「詳細」も、詳しいこと、内容といった意味では一緒ですが、先のように、「明細」の方は、主に金額について使われている言葉です。
複数の物を購入してきてもらい、合計金額が分かった後に「明細はどうなっているの?」と言った時には、1つ1つの物に対する金額まで知りたいと表現していることになります。
「詳細」は、あまり金額に対しては使われない言葉です。
そちらには「明細」が向いており、こちらは「詳しい事情」といったニュアンスになると考えると分かりやすいでしょう。
「詳細は後ほど」のような使い方が多く見られ、金額以外の詳しいことに対して広く使うことができます。
まとめ
「明細」と「詳細」は、このように違う言葉です。
基本的な意味としては一緒ですが、使われる対象が異なると覚えておいてください。