「応諾」と「承諾」の違いとは?分かりやすく解釈

「応諾」と「承諾」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「応諾」「承諾」の違いを分かりやすく説明していきます。

「応諾」とは?

「応諾」とは?

人の用件や申し込みをそのまま自分が責任を持って受け持つことです。

「こうしてください」といわれたことに対して、「はい、いいですよ」などとすることを意味しています。

そのまま引き受けることで、依頼内容などを変更して引き受けることではありません。

弁当の注文で説明をします。

ある店に弁当を100個作って欲しいと依頼をしました。

小さな店なので100個も作ってくれるか心配だったのですが、店側は作ることを受け入れてくれました。

「弁当100個を作る」という依頼を、店側はそのまま自分の責任と受け持ってくれたのです。

100個は大変だから60個にしてくださいなど、依頼内容は変更していません。

このようにそのまま引き受けることを意味しています。

「応諾」の使い方

お願いや申し込みなどを内容を変更することなく引き受けることに使用をします。

「承諾」とは?

「承諾」とは?

相手の意見や希望などを聞いて認めることです。

特に公の事柄をいいます。

ピアノ演奏のことで説明をします。

ある人はピアノのコンサートである曲を演奏したいと考えています。

この曲は最近作られたもので、著作権の関係で作曲家に使っていいかを聞かないとコンサートで演奏することができません。

そこで、演奏者は作曲家に「この曲を演奏させてください」とお願いをしました。

作曲家は「いいですよ」と返事をくれました。

希望が「コンサートで曲を演奏させて欲しい」で、これを作曲家が聞いて認めています。

今度は修学旅行のことで説明をします。

修学旅行に参加するためには、親に「よい」といってもらう必要があります。

本当によいといったのかを示すために、親が用紙にサインをし印鑑を押します。

親がサインと印鑑をくれました。

子どもの希望が「修学旅行に参加したい」で、このことを親が認めています。

こういった、相手の希望などを認めることを意味する言葉です。

「承諾」の使い方

相手の意見や希望などを聞いて認めることに使用をします。

公の事柄について使用することが多いです。

そのため、冷蔵庫に入っているプリンを食べていいか聞き、いいとされた場合などには使用しません。

これは公の事柄ではないからです。

「応諾」と「承諾」の違い

「応諾」と「承諾」の違い

2つの言葉は、ほぼ同じ意味です。

前者は相手の頼みなどをそのまま受け入れること、後者は相手の希望などを認めることです。

「応諾」の例文

「応諾」の例文

・『応諾をしてもらう』
・『すぐに応諾してくれた』
・『応諾して実行する』
・『応諾を得ることができた』

「承諾」の例文

「承諾」の例文

・『承諾を得ることができた』
・『承諾が必要だ』
・『すぐに承諾することはできない』
・『承諾の意志を示す』

まとめ

まとめ

2つの言葉の意味はほぼ同じで、相手の意見や依頼などを受け入れることを意味しています。

どちらの言葉も公の事柄に使われることが多いです。