この記事では、「無邪気」と「純粋」の違いを分かりやすく説明していきます。
「無邪気」とは?
「無邪気」は「むじゃき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある意図や偽りがない様子」という意味で、わざとその様な言動をしている訳ではないことです。
2つ目は「素直で悪気がないこと」という意味で、「失礼・無礼であっても正直な為であり、悪意はないことです。
3つ目は「あどけなくかわいらしいこと」という意味で、まだ心に余計なものがなく、動作がかわいらしい様子のことです。
4つ目は「思慮に欠けること」という意味で、考え方が浅はかなことです。
上記に共通するのは「幼くて悪意がない」という意味です。
「無邪気」の使い方
「無邪気」は「ある意図や偽りがない様子」「素直で悪気がないこと」「あどけなくかわいらしいこと」「思慮に欠けること」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「無邪気だ・である」と使われたり、形容詞として「無邪気な笑顔」などと使われたり、副詞として「無邪気に遊ぶ」などと使われます。
基本的に、悪意がなく、あどけなくてかわいらしい様子に使われる言葉です。
「純粋」とは?
「純粋」は「じゅんすい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「余計なものが混じっていないこと」という意味で、他に何の要素も含まれていないことです。
2つ目は「気持ちに打算やかけ引きのないこと」という意味で、私利私欲や相手の顔色をうかがう気持ちなどがない様子のことです。
3つ目は「一つのことをひたすらすること」という意味で、あるものごとにひたむきに打ち込む様子のことです。
4つ目は「哲学用語で、偶然的ではなく、普遍的・必然的な内面により成り立つこと」という意味です。
上記に共通するのは「他のものが混じっていない」という意味です。
「純粋」の使い方
「純粋」は「余計なものが混じっていないこと」「気持ちに打算やかけ引きのないこと」「一つのことをひたすらすること」「哲学用語で、偶然的ではなく、普遍的・必然的な内面により成り立つこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「純粋だ・である」と使われたり、形容詞として「純粋な愛」などと使われたり、副詞として「純粋に受け取る」などと使われたりします。
基本的に、物質や人の気持ちに余計なものが混じっていないことや、一つのことにひたすら向かう様子に使われる言葉です。
「無邪気」と「純粋」の違い
「無邪気」は「悪意がなく、あどけなくてかわいらしい様子」という意味です。
「純粋」は「物質や人の気持ちに余計なものが混じっていないこと」「一つのことにひたすら向かう様子」という意味です。
「無邪気」の例文
・『子供が公園で無邪気に遊んでいる』
・『幼児が大人に無邪気に質問する』
・『赤ちゃんの無邪気な笑顔を見ていると心が癒される』
・『いい大人が無邪気にしりとりをして遊ぶ』
「純粋」の例文
・『純粋なアルコールなので取り扱いに注意する』
・『動物が好きだという純粋な気持ちで獣医になろうと決めた』
・『彼は純粋に研究が好きで理系に進んだ』
・『何も考えず純粋な気持ちで作品を楽しんで欲しい』
まとめ
今回は「無邪気」と「純粋」について紹介しました。
「無邪気」は「悪意がなくてかわいらしい」、「純粋」は「邪念がなくて清らか」と覚えておきましょう。