この記事では、「いつも」と「平素より」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いつも」とは?
「いつも」には2つの意味があります。
ひとつめは、特別なことがない、ありふれたものであることです。
日常といった意味になります。
通学のことで説明をします。
ある人は学校が自宅から近いため、自転車を使って通っています。
学校があるのは月曜日から金曜日までで、特別なことがない限り月曜日から金曜日まで自転車で通学をします。
このことを「いつも自転車で通学する」といいます。
あるときは自転車、あるときは徒歩、あるときは車、あるときはバスなど、一定ではない場合はこの言葉が指すものではありません。
雨の日は自転車に乗ることが難しいため、徒歩など他の手段で通学することがあります。
この場合は「いつもと違う通学方法」といいます。
もう一つの意味は、いつと範囲を明確に定めないさまです。
「いつも笑顔」などのことをいいます。
機嫌がいいときだけ笑顔、仕事をしているときだけ笑顔といったことではないという意味です。
実際には眠っているとき、一人でお風呂に入っているとき、トイレにいるときなどは笑顔ではないでしょう。
しかし、どんな場合にでもそうであるように感じられる場合、この言葉が意味するものになります。
「いつも」の使い方
ふだん、どんなときもといった意味で使用をします。
話し言葉として日常的に使われているます。
「平素より」とは?
日常から、ふだんからといった意味です。
「平素」はふだんという意味です。
「より」は活動の起点を表したり、手段や方法を表したりする語になります。
ある芸能人には、たくさんのファンがいます。
このファンは日常的にその芸能人のことを応援しています。
気が向いたときだけ応援している、芸能人に元気がなくなったときだけ応援している、自分に余裕があるときだけ応援しているといったものではありません。
どんなときも変わらずに応援し続けています。
このことはふだんから応援しているということができます。
応援されている方が感謝を表すときに「平素より応援していただき」といった言葉を使用します。
「平素より」の使い方
ふだんからといった意味で使用をします。
「平素」のあとに「より」がつく場合は、その後に感謝の言葉がくることが多いです。
「いつも」と「平素より」の違い
ふだんという意味が似ていますが、使い方に違いがあります。
「いつも」は日常的に会話の中で使われている言葉です。
また、いつとは範囲を限らないでという意味もあります。
「平素より」は公の場で使われることが多いです。
「いつも」の例文
・『いつも感謝しています』
・『いつも寝てばかりいる』
「平素より」の例文
・『平素よりお引き立ていただきありがとうございます』
・『平素より大変お世話になっております』
まとめ
意味が似ている2つの言葉ですが、日常会話として使われているのか、公の場で使われているのか、使い方に違いがあります。