「いくら」と「すじこ」の違いとは?分かりやすく解釈

「いくら」と「すじこ」の違い食べ物・飲み物

この記事では、「いくら」「すじこ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「いくら」とは?

「いくら」とは?

魚のサケやマスなどの卵を塩漬けしたものです。

サケやマスなどの卵は一塊になったような状態で、腹から取り出されるのですが、「いくら」として日本で販売されているものは、一粒ずつ離されています。

サケなどから得たものではなく、人工的に作られたものもあります。

家庭でも作ることができます。

スチロールコップを2つ用意し、一方にはアルギン酸ナトリウムを溶かした水、もう一方には塩化カルシウムを溶かした水作ります。

アルギン酸ナトリウムを溶かした水に、スポイトを使って塩化カルシウムを溶かした水を1滴ずつ垂らします。

すると、小さく丸い粒ができあがります。

食用色素の赤やトマトジュースをアルギン酸ナトリウムの水溶液に加えると、赤い粒ができあがります。

「いくら」はさまざまな料理に使われています。

たとえば、寿司、丼もの、パスタ、そばなどです。

「いくら」の使い方

サケやマスの卵を塩漬けして、一粒ずつ離したものを指して使用する言葉です。

人工的に作ったものもこの名で呼んでいます。

「すじこ」とは?

「すじこ」とは?

サケやマスなどの卵を卵巣膜につつまれたまま塩漬けしたものです。

サケなどの卵は、卵巣膜という薄い皮にまとまった状態で包まれています。

この状態を崩さずに塩漬けしたものが「すじこ」です。

塊の状態で食べることは少なく、家庭で食べるときには一粒ずつを離します。

塩水にしばらくつけておくとほごしやすくなります。

焼き網の上に置き、卵を潰さないように擦るようにすると簡単に離しやすいです。

離したものは、醤油漬け、味噌漬け、丼ものなどとして食べられます。

卵巣膜につつまれた状態のものを人工的に作って、一般家庭用に販売することはほぼありません。

食べるときにはわざわざ一粒ずつを離す必要があり、手間がかかります。

後で一粒ずつに離すなら、最初から離れているものを作り販売した方が売れます。

「すじこ」の使い方

サケやマスなどの卵が卵巣膜につつまれた状態で塩漬けされたものを指して使用する言葉です。

「いくら」と「すじこ」の違い

「いくら」と「すじこ」の違い

どちらもサケやマスなどから得られるものですが、卵巣膜に包まれているか、いないかという違いがあります。

「いくら」は包まれておらず、「すじこ」は包まれています。

醤油漬け、丼もの、パスタなどの料理に使われる点は同じです。

「いくら」の例文

「いくら」の例文

・『いくらの寿司を食べる』
・『いくらが安く売られていた』
・『たまにはいくらを食べたい』
・『いくらをふんだんに使った海鮮丼』

「すじこ」の例文

「すじこ」の例文

・『すじこをスーパーで購入した』
・『ご飯のお供はやっぱりすじこが一番』
・『すじこがお歳暮で贈られてきた』
・『すじこを食べたい』

まとめ

まとめ

どちらも同じ魚から得られる卵で、食べ方も似たようなものですが、卵巣膜に包まれているか、いないかという違いがあります。