この記事では、「麦茶」【むぎちゃ】と「はと麦茶」【はとむぎちゃ】の違いを分かりやすく説明していきます。
「麦茶」とは?
殻付きの大麦の種子を焙煎してお湯で煮出して香ばしい薫りと味に仕上げたのが「麦茶」【むぎちゃ】と言います。
飲み方はそれぞれ自由で、熱いお湯の中に入れて煮出したものをそのまま飲むのもよし、冷蔵庫で冷やし、冷たくして飲む方法もあります。
水の中に麦茶を入れて、2時間から3時間ほど冷蔵庫で冷やしてから飲む人もいます。
近頃はペットボトルで「麦茶」が飲める時代になり、自動販売機でも売られています。
栄養素においてはカリウムを含み、血流を改善する効果が高いのが魅力的。
ほとんどの「麦茶」の原料は六条麦茶で、カフェインを含まないため子供やお年寄りも安心して飲めます。
江戸時代には気温が高くなる夏に「麦湯売り」という屋台が町の中に現れては気軽に庶民が飲めるよう提供するほど体温を下げる効果がある飲み物です。
「はと麦茶」とは?
イネ科に属する一年草で、ジュズダマ属に分けられる近緑種として誕生し、栽培するときに突然変種して生まれたのが「はと麦」となります。
「はと麦」の原産は中国南部で、日本に入ってきたのは奈良時代と言われています。
江戸時代は頻繁に栽培されていた理由は飢餓対策のためでした。
その後、国内で一般的に飲まれるようになったのが昭和56年のときで、全国で栽培されるようになりました。
「はと麦茶」に含まれている成分としてはタンパク質や鉄分、カリウム、ビタミンB1に加えて食物繊維も豊富。
穀物の中でも良質なアミノ酸がうまく体内に取り込まれやすく、栄養価に優れている飲み物になります。
腎臓の働きを改善する利尿作用から便秘解消に高い効果を発揮するのも魅力的なところです。
「麦茶」と「はと麦茶」の違い
「麦茶」と「はと麦茶」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらもイネ科の植物となりますが、元々種類に違いがあり、大麦の実を炒ったものが「麦茶」となり、はと麦の実をじっくり焙煎したものが「はと麦茶」になるという違いがあります。
「はと麦茶」の色は「麦茶」よりも色が薄いですが栄養価は高く、後味がすっきりしています。
「麦茶」の例文
・『獲れたての新麦を炒ったものが美味しいので、麦茶は夏に飲まれるようになった』
・『1965年に石垣食品から初めてティーバッグ麦茶が販売されて話題になる』
夏の時期に獲れた新麦を丁寧に炒った「麦茶」だからこそ風味も良く、美味しく飲めます。
そんな「麦茶」をより気軽に飲めるよう開発したのが小分けされた袋入り麦茶であり、いちいちお湯で煮ることなくボトルの中に入れておけば数時間後には美味しい麦茶が飲めるのが魅力的です。
「はと麦茶」の例文
・『はと麦茶は肌の環境を整える作用が高いため、若々しく保つためには実に効果的』
・『ヨクイニンを多量に含むはと麦茶は、イボ改善効果が高いのも魅力的です』
肌に吹き出物が出にくくする作用が高い「はと麦茶」は毎日飲むことでアンチエイジング効果をもたらし、若々しい透明感のある肌になるだけではなく、ヨクイニンが含まれていることからイボが出来にくくなるとされています。
まとめ
濃さを調整したり、温めるなど自分なりに工夫して飲めるのが「麦茶」と「はと麦茶」の魅力で、どちらもカロリーを気にしなくて良く、カフェインも含まれていないため妊婦も赤ちゃんも安心して飲めるのがいいところです。
「麦茶」や「はと麦茶」を毎日の生活に取り込んで、胃腸の環境を整えてみるのもいいでしょう。