この記事では、「超える」と「超す」の違いを分かりやすく説明していきます。
「超える」とは?
「超える」は「こえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は変化の結果ある基準の数値を上回る」という意味で、変化することにおり予め設定された基準や限度を上回ることです。
2つ目は「地位や階級でとび抜けていく」という意味で、幾つかの段階を飛ばして上にいくことです。
3つ目は「次第に他のものより抜きんでる」という意味で、他と比べて著しく優れていく様子のことです。
4つ目は「ある考え方や思想の範囲よりも広い考え方や思想を持つ」という意味で、既存の考え方や常識などにとらわれず、進んだ考え方をすることです。
5つ目は「規則は決まりから明らかに外れる」という意味で、定められた条件にないことです。
上記に共通するのは「移動や変化によりある基準以上になる」という意味です。
「超える」の使い方
「超える」は「ある変化の結果ある基準の数値を上回る」「地位や階級でとび抜けていく」「次第に他のものより抜きんでる」「ある考え方や思想の範囲よりも広い考え方や思想を持つ」「規則は決まりから明らかに外れる」という意味で使われます。
動詞として「超える・超えた」と使われたり、副詞として「超えてトップに踊り出る」などと使われます。
基本的に、変化や推移の結果、基準となる数値や度合いを上回る様子に使われる言葉です。
「超す」とは?
「超す」は「こす」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ある基準の数値を上回る」という意味で、単純にあらかじめ設定されている基準値より高くなることです。
2つ目は「一定の度合いが大きくなる」という意味で、ある定められた度合いより大きくなることです。
上記に共通するのは「事実としてある基準を上回る」という意味です。
「超す」の使い方
「超す」は「ある基準の数値を上回る」「一定の度合いが大きくなる」という意味で使われます。
動詞として「超す・超した」と使われたり、副詞として「山場は超している」などと使われます。
基本的に、単純にある基準の数値や度合いを上回る状態を表す言葉です。
「超える」と「超す」の違い
「超える」は「変化や推移の結果、基準となる数値や度合いを上回る様子」という意味です。
「超す」は「単純にある基準の数値や度合いを上回る状態」という意味です。
「超える」の例文
・『ドームに5万人を超えるファンが集まった』
・『降り続く大雨で河川が危険水位を超える』
・『税務の知識に関しては既に先輩を超える』
・『その考え方は常識を超える』
「超す」の例文
・『既に首都圏を超す人口が集結している』
・『1時間に100ミリを超す大雨が予想される』
・『既に100万円を超す利息を支払っている』
・『制限重量を超す車は通行できない』
まとめ
今回は「超える」と「超す」について紹介しました。
「超える」は「変化して上回る」、「超す」は「上回ることそのもの」覚えておきましょう。