この記事では、「潮流」と「海流」の違いを分かりやすく説明していきます。
「潮流」とは?
「潮流」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「潮流」は「ちょうりゅう」と読みます。
「潮流」は、「潮の流れ。
海水の流れ」という意味があります。
特に、潮汐によって生じる、海水の流れのことを指します。
海水の流れが速い場所は、「潮流が速い場所」と呼ばれ、「A地点は潮流が速いから、航行する船は注意するように」などという文章を作ることができます。
ちなみに「潮汐(ちょうせき)」は、月と太陽の引力により、海水面が周期的に昇降する現象を示唆します。
「潮流発電(ちょうりゅうはつでん)」は、「潮流のエネルギーを利用した発電で、海峡など潮の流れが激しい場所に水車を設置し、回転させることで発電機を動かして電気を得ること」を意味します。
次に「潮流」には、「時勢の動き。
時代の傾向」という意味があります。
時代の流れのことで、時代の流れに乗って活躍するポップスターは、「時代の潮流に乗るポップスター」などと言われます。
「海流」とは?
「海流」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「海流」は「かいりゅう」と読みます。
「海流」は「海洋中で、一定の方向に帯状に流れる海水の流れ」という意味があります。
海の中には、海水が漂っている場所と流れている場所があり、「海流」は、海水が一定方向に流れている場所のことを指します。
太平洋を流れる暖流である「黒潮」、日本海を流れる寒流である「親潮」が代表的です。
ちなみに「暖流」は、周りの海水よりも温度の高い「海流」のことを意味し、「寒流」はその逆となります。
海水の流れに乗って、魚が異動することがあり、そのような場面を、「海流に乗り、魚が長距離を移動する」などという文章にできます。
「潮流」と「海流」の違い
「潮流」と「海流」の違いを、分かりやすく解説します。
「潮流」は、「潮の流れ。
海水の流れ」という意味があります。
一方の「海流」は「海洋中で、一定の方向に帯状に流れる海水の流れ」という意味があります。
「潮流」は、月や太陽の引力の影響を受けて、潮の満ち引きが起こり、その結果、生じる海水の流れのことを指します。
一方の「海流」は、広い海をいつも一定方向に流れている海水の流れのことを指します。
このように、どちらも海水の流れを意味する言葉になりますが、流れが起こる原因に大きな違いがあります。
また「潮流」は、潮が引くときは沖合に海水が流れ、潮が満ちる時は浜辺方向に向かって海水が流れるのに対して、「海流」の場合は、潮汐に関係なく、一定方向に帯状に流れ続けています。
このように、海水の流れ方がまるで違います。
まとめ
「潮流」と「海流」の違いについて見てきました。
2つの海水の流れには、大きな違いがありました。
「潮流」と「海流」の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。