この記事では、「ふと」と「突然」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ふと」とは?
「ふと」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ふと」は、「ハッキリした理由や意識がないままに、起こる様子。
思いがけず。
不意に」という意味があります。
例えば、特に理由がないのに、空を見上げることがあるかもしれません。
この場合は、「ふと、空を見上げる」という文章にできます。
また、道を歩いている犬が、特に理由もなさそうなのに、立ち止まることがあります。
このような場面は「ふと、犬が立ち止まったのが見えた」というような文章にできます。
さらに、夜中にハッキリとした理由もなく、目覚めることがあるかもしれません。
この場面では、「ふと、夜中に目が覚めた」などと言い表すことができそうです。
他にも、「ふと相手を見る」とか、「ふと走り出す」、「ふと思う」などという文章にすることができます。
「突然」とは?
「突然」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「突然」は「とつぜん」と読みます。
「突然」は「予期しないことが急に起こる様子。
だしぬけな様子」という意味があります。
例えば、予期しないタイミングで、目の前の人が立ち止まった時、つんのめりそうになるかもしれません。
このような場合は、「突然目の前の人が立ち止まり、転びそうになる」などという文章にすることができます。
また、だしぬけに告白をしてくる異性を見たとき、「突然告白されてしまい、戸惑った」などと言い表すことができます。
さらに、友達に家に予告もせず、だしぬけに遊びに行く場合、「友達の家に、突然遊びに行く」などという文章にすることができます。
また「突然変異(とつぜんへんい)」という言葉があり、「生物に親の系統にない、新しい形質が突然生じて、遺伝すること」という意味があります。
家族の誰とも似ていない美女が誕生したとき、「彼女は我が家の突然変異だ」などという使い方をします。
「ふと」と「突然」の違い
「ふと」と「突然」の違いを、分かりやすく解説します。
「ふと」は、「ハッキリした理由や意識がないままに、起こる様子。
思いがけず。
不意に」という意味があります。
一方「突然」は「予期しないことが急に起こる様子。
だしぬけな様子」という意味があります。
どちらも、急に何かが起こる様子を表した言葉になります。
ただし「突然」が、急に何かが起こる現象全般を言い表すことができるのに対して、「ふと」は、「気づく」「起きる」など、動作や意識などに使うという違いがあります。
そのため、「突然、雨が降る」は適切な表現であるのに対して、「ふと、雨が降る」は適切とは言えない表現になります。
まとめ
「ふと」と「突然」の違いについて見てきました。
似た意味を持つ言葉ですが、適用できる範囲に違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。