ペットボトルでもよく見かける飲み物として、「麦茶」や「烏龍茶」があります。
この記事では、「麦茶」と「烏龍茶」の違いを分かりやすく説明していきます。
「麦茶」とは?
「麦茶」とは、お茶のようにして飲むために、殻付きの大麦を炒って焦がしたものです。
また、それを煮出したり、水で抽出した飲み物のことで、「麦湯」とも言います。
大麦を焙煎していることで、独特の香ばしさと香りが特徴です。
「麦茶」で使用されている大麦の種類は、六条大麦、二条大麦、そして、はと麦などがあります。
ノンカフェインのため、時間を問わずに飲めますし、また、赤ちゃんから飲めると言うメリットがあります。
「麦茶」の効能としては、抗酸化作用や血流改善の効果が期待できます。
他にも、虫歯予防や胃の調子を良くしたりすることも知られています。
一方、冷やした「麦茶」には体を冷やす作用があるので、夏の火照った体を冷やすのに効果的です。
ですが、飲みすぎると、体が冷えやすくなってしまうので、その点には注意が必要です。
「麦茶」は、利尿作用が少ないので、夏の水分補給にピッタリな飲み物です。
「烏龍茶」とは?
「烏龍茶」とは、茶葉を半発酵させたものを言います。
中国茶の中では青茶に分類されます。
「烏龍茶」は脂肪の吸収を抑える働きがあるので、ダイエットにも向いているお茶です。
ただし、「烏龍茶」にはカフェインが含まれているので、飲む時間帯には気を付けたいものです。
他の効能としては、歯周病や虫歯予防、血中コレステロールを抑制する、または、美肌効果などが期待できます。
一方、「烏龍茶」を飲みすぎると、胃腸の調子が悪くなったりするので、適度な量を飲むように心がけましょう。
「麦茶」と「烏龍茶」の違い
「麦茶」と「烏龍茶」の違いを、分かりやすく解説します。
「麦茶」とは、大麦を炒って、お湯、または水で抽出した飲み物のことを言います。
一方、「烏龍茶」は、中国茶の青茶に分類され、茶葉を半発酵させたものです。
「麦茶」と「烏龍茶」は、お湯、または水で抽出する原料が違います。
「麦茶」は大麦ですし、「烏龍茶」は茶葉から作られています。
「麦茶」のように、茶葉以外から作られているお茶は他にもあり、「そば茶」や「昆布茶」などがあります。
まとめ
「麦茶」の原料である大麦の歴史は古く、紀元前に遡ります。
日本では縄文時代末期頃に、海外から大麦が伝わってきたようです。
その後、平安時代では「麦湯」として、「麦茶」が飲まれていました。
戦後になってからは、冷蔵庫の普及や、ティーパックの登場などで、冷やした「麦茶」が定番になっていきました。
現在では、日本の夏には冷たい「麦茶」が欠かせない飲み物になっています。
一方、「烏龍茶」の存在が日本で知られるようになったのは、明治時代からのようです。
その後、缶入りやペットボトルの登場で、常温保存が可能になり、いつでもどこでも飲めるお茶になっていきました。
現在は便利なティーパックやペットボトルなどでも、美味しいお茶を飲むことができます。
ですが、たまには自分で淹れたお茶を飲んで、普段とは違う美味しさを味わってみるのも良いかもしれません。