この記事では、「家系ラーメン」【いえけいラーメン】と「二郎系ラーメン」【じろうけいラーメン】の意味や例文、違いを分かりやすく説明していきます。
「家系ラーメン」とは?
1974年に神奈川県横浜市に誕生した「吉村家」が生み出したものを「家系ラーメン」と言います。
一般的なラーメンにはチャーシューと卵、ほうれん草、海苔が何枚ものっており、麺は太くて短く、コシがかなり強いのが売りです。
スープの基本は豚骨醤油になります。
ガラは鶏と豚の骨で、そこに醤油を入れた日本人好みの味になっており、好みで味を調整できるのでより自分が好きな味にできるのが「家系ラーメン」の良さでもあります。
元々は吉村家の味をより多くの人に広めるために暖簾分けして日本各地へと出店していき、現在は屋号が「~家」であったため家系(いえけい)と呼ばれるようになりました。
「二郎系ラーメン」とは?
東京都港区三田に登場した「二郎系ラーメン」は、1970年代から慶応義塾大学の三田キャンパスの東南の交差点脇でひっそりと店を開店させました。
この名前になった理由には、本来であれば「次郎」と書くべきところをペンキ屋が「二郎」と間違って書いてしまったことからこのような店舗名となりました。
一度は店をたたみましたが、1996年に三田本店を開店させ、2003年には名称が商標登録されます。
北海道出身者の客よりこのようにした方がいいと言った言葉を受け入れた味であり、ボリュームと味付けが人気ですが、開店当初は1日に20杯以下と売り上げがありました。
そんな「二郎系ラーメン」は豚骨と醤油味がベースとなっており、背油と具はチャーシューやキャベツ、モヤシ、ニンニクで彩られています。
「家系ラーメン」と「二郎系ラーメン」の違い
横浜市を中心に展開するのが「家系ラーメン」であり、創始者は吉村実氏となります。
彼は長距離トラックの運転手を勤めていたことで各地のラーメン屋の味から人気の味を生み出しました。
そんなとき、東京の醤油と九州の豚骨を混ぜればより美味しいラーメンになると提案したことで今の味が誕生したのです。
東京都港区に本店がある「二郎系ラーメン」は1968年に創立した山田拓美が創業者であり、3か月間の修業を経て独自の味を生み出し、店を開店させました。
山田拓美のもとで弟子がラーメンを作っている直系と、孫弟子が作って提供するのが派生店になります。
「家系ラーメン」と「二郎系ラーメン」の違いを、分かりやすく解説します。
「家系ラーメン」の例文
・『アジア各地で展開する家系ラーメンの店舗は約1000店にものぼる』
・『本牧や六角家も家系ラーメンとして人気があった』
海外にも出店する「家系ラーメン」の店舗は横浜市内に150前後の店舗がありますし、海外を含めて1000店もあるなどその数を増やしています。
そんな店も吉村家はじめ、3つの屋号が人気を博し、家系ラーメン御三家と一世風靡しました。
「二郎系ラーメン」の例文
・『二郎系ラーメンはテイクアウト専門店も誕生させている』
・『スープが絡みつくように染み込む自家製麺を生み出す二郎系ラーメンは、箸で持っても伸びにくい』
持ち帰れる「二郎系ラーメン」は通販でも本格的な味が楽しめるところが人気なところであり、生麺、調理済みスープ、豚が一つになったものを販売しています。
麺に特徴があり、箸で持ったとき伸びないように工夫されているのも人気なところです。
まとめ
どちらも大勢魅了するラーメンを提供する人気の店であり、豚骨と醤油がベースになっているところが同じですが、「家系ラーメン」は 横浜市で主に展開しており、「二郎系ラーメン」は東京を中心に展開しており、直系と派生系があると覚えるといいでしょう。