この記事では、「あきたこまち」と「コシヒカリ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「あきたこまち」とは?
稲の品種の一つです。
「コシヒカリ」と「奥羽292号」をかけあわせてつくられました。
1984年には秋田県で奨励品種に指定されています。
名前の由来は秋田県で誕生したからだといわれています。
秋田県で栽培しやすい品種ですが、現在は日本で広く栽培されています。
炊き立てのご飯はつやつやとして透明感があります。
甘味、香り、粘りのバランスがよく、飽きがこないという人もいます。
万人に好まれる味だとも評価されています。
ややねっとりとした食感なため、カレーや丼ものによくあいます。
冷めてもおいしく、おにぎりにするのにも適します。
また、ご飯というと和食との組み合わせを思い浮かべるかもしれませんが、この米は洋食ともよくあいます。
反対に、パラパラとした出来が求められるチャーハンなどには不向きです。
秋田県というと秋田美人が連想されます。
この米のパッケージには、美女が採用されることがあります。
また、ブランド米なので、パッケージ表面を和紙でコーティングするなど、高級感を出す工夫がされることもあります。
「コシヒカリ」とは?
稲の一品種です。
新潟県で人工交配されました。
1956年に命名、新潟県と千葉県で最初に奨励品種に指定されています。
北陸から関東以西で栽培されています。
有名な産地は新潟県です。
その中でも魚沼産のものが特に有名です。
炊いたご飯にはつやがあり、食感にはやや粘りがあり、かすかな甘味と香りを感じられます。
農林水産省の2017年の発表では、検査数量が全銘柄の中で第1位とされました。
また、日本全国でもっとも食べられているお米でもあります。
ややもっちりとした食感があるため、おにぎりに向いています。
冷めてもおいしいです。
おいしいおにぎりを作るには、それに適した方法があります。
産地にもよりますが、魚沼産のものはやや水を多めにして炊き、炊きあがったものを木の樽などに移してうちわであおいで水分を飛ばしておきます。
そして、米の粒を潰さないようにふわっと握ります。
塩と海苔だけのシンプルなものなら、米をしっかりと味わえます。
卵かけご飯にしてもおいしいです。
本当によい米を使うと、卵をかけただけのご飯でも満足できます。
「あきたこまち」と「コシヒカリ」の違い
稲の一品種である点は似ていますが、それぞれ違う品種です。
「あきたこまち」は「コシヒカリ」ともう一つ別の品種をかけあわせてつくられました。
どちらの米も炊くとつやがあり、やや粘りがあることが特徴です。
冷めてもおいしいため、どちらもおにぎりするのに向いています。
日本で一番食べられているのは「コシヒカリ」だといわれています。
まとめ
どちらも日本で栽培されている稲ですが、別の品種です。
粘りがある点や炊いたときにつやがある点などは似ています。
また、おにぎりにしてもおいしいところも似ています。