この記事では、「ミネストローネ」と「ポトフ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ミネストローネ」とは?
「ミネストローネ」とは、イタリア発祥の野菜スープの事を指します。
イタリアの代表的な家庭料理であり、その材料は地域や季節、家庭によって様々で、どの材料を入れなければいけないという決まりはありません。
一般的にはトマト、オリーブオイル、ベーコン、たまねぎが基本の材料と使用され、他にはにんじん、キャベツ、じゃがいもなどが使われます。
地域や家庭によっては、パスタや米などの主食となるような材料が入る事もあります。
「ポトフ」とは?
「ポトフ」とは、フランス発祥の「火にかけた鍋」という意味を持っている家庭料理のひとつです。
ひとつの鍋に牛肉や野菜類を入れ、塩などの調味料を加え、長時間じっくり煮込んだものを指します。
「ポトフ」に使われる材料については、基本的に牛肉と大きく切った野菜になっており、すね肉、もも肉と言った部位の牛肉と、にんじんやたまねぎ、キャベツなどが使用されますが、ジャガイモなどのデンプンを含んだ野菜は、スープが濁る事から避けられる傾向にあるようです。
これらの材料を鍋に入れ、食塩やコショウ、ハーブなどの香辛料で味付けをし、長時間じっくりと煮込みます。
煮込み終わったら、これらの材料を食べやすい大きさに切り分け、別のお皿に盛りつけてマスタードを添えて提供します。
長時間煮込んで、別のお皿に盛って提供するという点から、日本でいうおでんのような料理と言えるのかもしれません。
ちなみに「ポトフ」を作る際に出来た煮汁は「ブイヨン」と呼び、様々な料理のダシとして使われます。
「ミネストローネ」と「ポトフ」の違い
「ミネストローネ」は、イタリア発祥の野菜スープの事を指し、「ポトフ」はフランス発祥の牛肉や野菜などを長時間煮込んだ料理を指します。
「ミネストローネ」と「ポトフ」の違いは、発祥の国がそれぞれイタリアとフランスと異なっています。
材料については両方とも特に決まりはない料理ではありますが、「ミネストローネ」は野菜スープであるため、具材は一口サイズかそれより小さい場合が多く、スープと共に食材の味を楽しむような食べ方をしますので、どちらかと言うと「スープを飲む」というイメージの料理です。
「ポトフ」は長時間煮込んだ後、それぞれの野菜を食べやすい大きさに切りますが、お皿に盛りつけて提供されるため、牛肉や野菜などの主食となり得るようなメインの食材を楽しむ料理となります。
まとめ
「ミネストローネ」と「ポトフ」は、ヨーロッパ地方の料理ではありますが、発祥の国はそれぞれイタリアとフランスで異なっています。
どちらもお酒のお供に非常に良く合う料理で、自分の好みの具材をたくさん入れられるという点では似ているかもしれませんが、「ミネストローネ」は野菜スープであり、「ポトフ」は肉野菜料理という点が大きな違いと言えるでしょう。