この記事では、「枝豆」と「大豆」の違いを分かりやすく説明していきます。
「枝豆」とは?
「枝豆」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「枝豆」は「えだまめ」と読みます。
「枝豆」は、「大豆」を未成熟で緑色の時期に収穫して、食用とするものを言います。
つまり、「枝豆」は、そのような植物があるのではなく、「大豆」そのものであり、収穫時期が早いだけということになります。
「枝豆」は夏の緑黄色野菜として人気が高く、豆の粒が大きくて美味しい品種が開発されてきました。
また、塩ゆでにされて、すぐに食べられる状態のものも「枝豆」と呼び、居酒屋などの定番メニューとなっています。
最近では、ゆでた後冷凍したものが売られていて、解凍するとすぐに食べることができます。
「枝豆」を加工した、「ずんだ」は茹でたものをつぶして餡にしたものです。
「ずんだ」を使った「ずんだ餅」は宮城県の名物となっています。
「大豆」とは?
「大豆」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「大豆」は「だいず」と読みます。
「大豆」は、マメ科ダイズ属の一年草のことを指します。
日本にも自生する「ツルマメ」が原種と考えられています。
「大豆」の種子は油の原料になったり、食用にもなるなど、様々な場面で利用されています。
「大豆」は種子に様々な使い道があることから、農作物として世界中で栽培されています。
日本では、縄文時代に既に存在していたとされ、日本初の歴史書である『古事記』にも掲載されています。
「大豆」は植物でありながら、肉に近いたんぱく質を有するという特徴があります。
そのため「畑の肉」と呼ばれることもあります。
菜食主義の人、宗教的に肉を食べない人にとって、植物性のたんぱく質を提供してくれる「大豆」はなくてはならないものとなっています。
フィットネスで体作りを目指す人も、「大豆」を原料として「ソイプロテイン」を愛飲しています。
「大豆」の使い道として、「大豆油」が9割近くを占めるなど、圧倒的です。
さらに飼料用、食用と続いていきます。
「枝豆」と「大豆」の違い
「枝豆」と「大豆」の違いを、分かりやすく解説します。
「大豆」は、マメ科ダイズ属の一年草のことを言い、「枝豆」は、「大豆」の種子を早めに収穫したものを指します。
このように「枝豆」と「大豆」は、基本的にまるで同じものを指します。
ただし、「枝豆」として食べることを前提とした「大豆」も続々と開発されているため、「枝豆」と「大豆」が、将来的に分離していくかもしれません。
このように「大豆」はダイズ属の一年草、または完熟した種子のことを指す言葉なのに対して、「枝豆」は、「大豆」の種子が、まだ緑色の時期に収穫したものを指す言葉になります。
まとめ
「枝豆」と「大豆」の違いについて見てきました。
「枝豆」が実は「大豆」と同じものだったと知り驚いた人もいるかもしれません。
2つの言葉の違いを知ることで、両者への理解が深まっていきそうです。