この記事では、「おおいた和牛」と「豊後牛」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おおいた和牛」とは?
「おおいた和牛」は、「豊後牛」の上位ランクになった和牛にのみ名乗ることが許されるブランドのことで肉質が4等級以上であり牛自体の年齢が36か月まで出なければならないという決まりがあります。
よって牛の年齢が生後36か月以上となった場合、ブランド価値は消失となり、「おおいた和牛」を名乗ることは許されません。
なお、肉質の等級に関しても厳正に審査されたうえで決定しますので多くの牛は、「おおいた和牛」を名乗ることは難しいです。
「豊後牛」とは?
「豊後牛」は大分を代表する黒毛和種の牛肉のことで、牛自体の年齢は、生後36か月以下であることと肉質が2等級でなければならないというブランド牛肉です。
よって肉質と牛自体の年齢が合わないとブランド価値は消失し、「豊後牛」を名乗れません。
「おおいた和牛」と「豊後牛」の違い
「おおいた和牛」と「豊後牛」の違いは、「豊後牛」の上位版が「おおいた和牛」であるという違いです。
「豊後牛」は、肉質は2等級でよいのですが、「おおいた和牛」は4等級以上でかつ両者は牛の年齢が36か月までと決まっています。
よって、肉質のみが大きく異なるのです。
「おおいた和牛」の例文
・『おおいた和牛は黒毛の国産和牛の肉質が4等以上でなければならない』
この例は、「おおいた和牛」というブランドを名乗るには、大分ンp黒毛の牛でありつつ、肉質が4等級でないといけないという例になります。
そのうえで、牛の個体の年齢も生後36か月までであると決められています。
「豊後牛」の例文
・『豊後牛は、大分の黒毛和牛ブランド』
この例は、「豊後牛」というブランドは、大分の和牛のブランドであるという例です。
なお、このブランドは、肉質が2等級でありつつ、牛の年齢が36カ月までと決められていますので「おおいた和牛」と名乗れるものはごく少数であり、「豊後牛」においても少数の牛の個体のみが名乗れるブランドになります。
まとめ
「おおいた和牛」については、大分が自らが考えたブランドである、「豊後牛」を品種改良し、さらに肉のうまみを追求して肉質が向上したものを「おおいた和牛」と呼んでいます。
しかも、条件を明確に定めて「おおいた和牛」と称していますので肉質は、4等級以上である必要性と牛個体の年齢にも制限があるという徹底ぶりです。
そのうえで、「豊後牛」も、2等級の肉質である必要性があるため、こちらに関してもブランドであることを考えた場合、厳しい審査があります。
「豊後牛」も肉質は2等級である必要性と牛の個体の年齢制限がありますのでそれだけ大分県は肉のブランドの向上及び、肉の品質の維持に力を入れています。
逆を返せば、ここまでしないと日本では和牛の生存競争が激化しているため多くの事業者は肉質の向上に力を入れているのです。