この記事では、「お稽古」と「習い事」の違いを分かりやすく説明していきます。
「お稽古」とは?
「お稽古」には3つの意味があります。
1つめは、武芸、技術、芸能などを教えてもらったり、繰り返し練習したりして身につけることです。
剣道の技術を高めるためには練習がかかせません。
技術的なことを知識として習得することも大切かもしれませんが、それだけでは技術は高まらず、試合で勝つことはできません。
技術を身につけるために、毎日素振りをしたり、手首を返しながら打ったりしました。
このような繰り返し練習することや、教えてもらうことをこの言葉は意味します。
2つめは芝居などで本番の前に行う練習です。
上達するために行うものを指しています。
舞台が公開する前に、練習している風景がテレビで紹介されることがあります。
3つめは昔の書を読んで道理などを学ぶことです。
「お稽古」の使い方
いくつかの意味がありますが、日常的には武芸や技術などを教えてもらったり、繰り返し練習したりして身につけるという意味で使用をしています。
「習い事」とは?
武芸や技術などを師匠について教えてもらい、自分のものとすることです。
バレエの技術を身につけたいと考えていたとします。
書籍や動画を参考にして、自分だけである程度の技術を身につけることはできますが、自分だけで身につけることはこの言葉が意味するものではありません。
バレエの場合は教室があります。
そこに通えば、講師が生徒に指導をしてくれます。
師匠について教えてもらうことができるのです。
そして、バレエの技術を自分のものとすることができます。
これを意味する言葉です。
その他には、スイミング、サッカー、野球、書道、ピアノ、バイオリン、英語、絵画、ヨガ、生け花、編み物など、さまざまな種類のものがあります。
こういったものを身につけるための教室が用意されています。
そこに通えば技術などを自分のものとすることができます。
「習い事」の使い方
武芸や技術などを師匠に教えてもらって、それを身につけることを指して使用する言葉です。
一人で学んで身につけることには使用しません。
「お稽古」と「習い事」の違い
武芸や技術などを習うことで、ほぼ同じ意味です。
「お稽古」は師匠につかないで自分で練習することや、芝居などで本番前に行う練習のことも意味しています。
伝統的なものに使うことが多くあります。
「習い事」は気軽に始められるような事柄に使う場合が多いです。
たとえば、カルチャースクールに通う、子どもが塾に通う、などです。
「お稽古」の例文
・『お稽古をみてもらう』
・『お稽古の成果』
・『お稽古を毎日する』
・『今日はお稽古が休み』
「習い事」の例文
・『習い事をはじめたい』
・『週に4日は習い事がある』
・『習い事の月謝を支払う』
・『習い事を楽しむ』
まとめ
意味はほぼ同じですが、使われ方に違いがあります。