この記事では、「甘長とうがらし」と「万願寺唐辛子」の違いを分かりやすく説明していきます。
人気の青唐辛子をチェックしていきましょう。
「甘長とうがらし」とは?
甘長とうがらしとは、辛みをおさえた唐辛子のこと。
京都や高知など、全国の色々なエリアでつくられている青唐辛子です。
見た目はピーマンを細長くしたような唐辛子で、初夏から秋の温かい季節に収穫されます。
ほかの唐辛子に比べて辛さが控えめ、ほのかな甘みも感じられる野菜です。
生のままだとピリッと舌に残るので、天ぷらや甘辛煮など、さっと火を加えて料理にしていきます。
油との相性もいいので、少し火を加えてあげるとツヤと照りが出てとても美味しいです。
食欲のない時期でも、元気に食べられます。
「万願寺唐辛子」とは?
万願寺唐辛子とは、京都でつくられた唐辛子のこと。
ししとうに似ている、青唐辛子です。
おもに5月から9月にかけて収穫される、京野菜のひとつになります。
万願寺唐辛子の特徴は、ほのかな甘みがあること。
種の量が少なく、青臭さが気になりません。
また全体的にボリュームがあるため、しっかりとした歯ごたえも感じられます。
濃厚な味わいがあるので、味噌炒めやじゃこ炒め、醤油炒めにすると、おいしさが引き立ちます。
コリコリとした豊かな食感があるので、火を加えても身がへたることなく、最後のひと口までおいしく頂けます。
ちなみに「万願寺唐辛子」の万願寺とは、京都府舞鶴市の地名です。
生産地がおいしい野菜の名前になっています。
「甘長とうがらし」と「万願寺唐辛子」の違い
どちらも似ているので、店頭で迷ってしまいます。
「甘長とうがらし」と「万願寺唐辛子」の違いを、分かりやすく解説します。
・万願寺唐辛子は、甘長とうがらしのひとつ
「甘長とうがらし」は、辛みの少ない青唐辛子をすべて指した言葉。
そのため甘長とうがらしを細かく見ていくと万願寺唐辛子や伏見唐辛子、シシトウ、紫唐辛子などの仲間が出てきます。
いずれも「食べやすい唐辛子を作りたい」とそれぞれのエリアで開発がすすみ、ブランド野菜として定着したものです。
そのため「甘長とうがらし」と「万願寺唐辛子」は同じものになります。
また数ある甘長とうがらしの中でも、とりわけ人気が高いのが京野菜のひとつ「万願寺唐辛子」です。
ほかの唐辛子よりもボリュームがあり、旨みが強いのでどんな調味料とあわせても美味しく味わえます。
また種が少ないので、美しい和食がつくれます。
ピーマンとシシトウの、良いとこ取りの野菜です。
まとめ
「甘長とうがらし」と「万願寺唐辛子」の違いを分かりやすくお伝えしました。
甘長とうがらしは辛みをおさえた、青唐辛子のこと。
全国に津々浦々ある青唐辛子を指しています。
その中でもとりわけ人気があるのが、京都で生産されている万願寺唐辛子です。
大ぶりで美しいツヤがあり、種も少ないので高級感のある和食がおいしくつくれます。