みなさんは「開ける」と「開く」という言葉がどのような意味を持っているかご理解できているでしょうか?
そこでこの記事では、「開ける」と「開く」の違いを分かりやすく説明していきます。
「開ける」とは?
「開ける」とは「あける」という読み方になります。
この「開ける」とは「隔て・仕切り・覆いになっているものを除く」、あるいは「閉じていたものを開く」という意味を持つ言葉です。
「開く」とは?
「開く」は「ひらく」という読み方になります。
この「開く」は「隔て・仕切り・覆いになっているものが除かれる」、もしくは「閉じていたものが開く」という意味になります。
「開ける」と「開く」の違い
では、ここで「開ける」と「開く」の違いを見ていくことにいたしましょう。
前述の通り「開ける」は「隔て・仕切り・覆いになっているものを除く」という意味を持っていました。
一方の「開く」は「隔て・仕切り・覆いになっているものが除かれる」という意味になります。
この2つを見ると「除く」と「除かれる」という違いがあることが分かります。
つまり、「開ける」は他動詞のみで使われ、「開く」は自動詞・他動詞ともに使うことができるわけです。
「開ける」の例文
では、「開ける」の例文を見ていくことにいたしましょう。
具体的には以下のような文章が挙げられます。
・『扉を開けるためにはかなりの力が必要だ。何と言ってもこの扉には多重のセキュリティが施されているから』
・『ドアを開けるにはいくつもの鍵を使わなければならない。しかし、そのためにはかなりのノウハウが必要だ』
「開ける」の例文を見ると確かに他動詞としての使い方になることが分かります。
「開く」の例文
続いて「開く」の例文を見ていくことにいたしましょう。
使い方としては以下のような文章の内容が見られます。
・『サイトが開くにはまだ時間がかかりそうだ。パスワードだけではなく生体認証を設定されているからだ』
・『あのスーパーが開くのは午前10時からとなっている。しかし、他のスーパーは24時間営業となっているために人の流れがかなり違う』
「開く」の例文を見ると、他動詞と自動詞の使い方があることが分かります。
また、「開く」という言葉を耳にすると、どうしてもドアの印象が強いのですが、インターネット上でのサイトを「開く」ことや店舗の開店などでも使われることが分かります。
まとめ
ここまで「開ける」と「開く」の意味と違いを説明してきました。
この2つの言葉はビジネスシーンだけでなく、身近な日常生活の中でもよく出てくる言葉なので、普段から言葉の意味や使い方・違いを意識することはないでしょう。
しかし、文法を正しく理解しておくことはとても大切なことです。
それによって会話の流れがスムーズに進むためです。
何気ない言葉だけに違いを理解しておく機会はそんなに多くはありません。
ここでしっかりとチェックしておきたいものです。