「傾斜」と「勾配」の違いとは?分かりやすく解釈

「傾斜」と「勾配」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「傾斜」「勾配」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「傾斜」とは?

「傾斜」とは?

「傾斜」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「傾斜」「けいしゃ」と読みます。

「傾斜」は、「傾いて斜めになること。

その度合い」
という意味があります。

例えば、船を運行している時、波などの影響で、船が斜めになっている時、「船が傾斜する」と言うことができます。

次に「傾斜」には、「気持ちや考え方が、ある方向に傾くこと」という意味があります。

何かの宗教や思想などにかぶれている人は、そちらに気持ちが傾いていくため、「新興宗教に傾斜する」などと言われます。

続いて「傾斜」には、「地層の層理面と、水平面のなす角度」を意味します。

例えば、地表面が傾いている時、「この場所は傾斜している」などと言います。

このような傾きを測定する計器を「傾斜計(けいしゃけい)」と呼びます。

「勾配」とは?

「勾配」とは?

「勾配」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「勾配」「こうばい」と読みます。

「勾配」は、「水平面に対する傾きの度合い。

斜面」
という意味があります。

例えば、登山をしていると、とても急な傾きを持つ斜面に出くわすことがあります。

このような時、「勾配が急な斜面を登る」などと言います。

また、街中にある急な斜面は、坂道と呼ばれます。

斜面が急な角度の場合、「急勾配な坂道を上る」などという文章にすることができます。

山道を進む登山鉄道やトロッコが、急な斜面に出くわすときは、「線路の勾配が急になり始めた」などと言います。

さらに、屋根の傾斜や度外が浅いと感じられるとき、「勾配がぬるい」という慣用句を使うことがあります。

他にも、ある土地の建物の屋根の角度が浅い場合「この土地の建物は、総じて勾配がゆるい」などと言うことがあります。

「傾斜」と「勾配」の違い

「傾斜」と「勾配」の違い

「傾斜」「勾配」の違いを、分かりやすく解説します。

「傾斜」には、「地層の層理面と、水平面のなす角度」を意味します。

一方「勾配」は、「水平面に対する傾きの度合い。

斜面」
という意味があります。

この意味で、「傾斜」「勾配」は同じ意味になり、言い換えをすることができます。

例えば、角度が急な山道のことを、「傾斜が急な山道」と言うこともできますし、「急勾配な山道」と表現することもできます。

ただし、「傾斜」には、「傾いて斜めになること。

その度合い」
という意味や、「気持ちや考え方が、ある方向に傾くこと」という意味があります。

このように「傾斜」「勾配」は、同じ意味がありますが、「傾斜」には、まるで違う意味があるという違いがあります。

まとめ

まとめ

「傾斜」「勾配」の違いについて見てきました。

2つの言葉はとても似た意味を持ちますが、「傾斜」には他にも様々な意味があります。

2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。