「歯がゆい」と「悔しい」の違いとは?分かりやすく解釈

「歯がゆい」と「悔しい」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「歯がゆい」「悔しい」の違いを分かりやすく説明していきます。

気持ちをあらわす語を学んでいきましょう。

「歯がゆい」とは?

「歯がゆい」とは?

「歯がゆい」とは、自分の思い通りにならなくて、じれったい気持ちになること。

理想と現実がかけ離れていて、イライラすることです。

まどろっこしい関係に手を焼いたり、もどかしい気持ちで一杯になったりする様子を「歯がゆい」といいます。

歯がゆいという語句にある「歯」は一種の例えです。

急に親知らずの裏側がかゆくなっても、その場でかいて治すことはできません。

そのため自分のコントロールが効かないもの、世話を焼きたくても焼けない状況を歯がゆいといいます。

見なかったことにしたくなる、憂鬱な状況です。

「悔しい」とは?

「悔しい」とは?

「悔しい」とは、こちらの思い通りにならないこと。

または終わった出来事に対して、後悔の気持ちを抱くことです。

不完全燃焼に終わること。

心残りがあって、後ろ髪を引かれる思いをするのが「悔しい」になります。

もともと悔しいの「悔」という漢字は「過去の行動を振り返って、改めていく」という訳があります。

そのため失敗した結果を正面から受けとめて、過ちを正していくのが本来の「悔しい」です。

次の経験に大きく活かせる、強いバネにもなるのが「悔しい」のあるべき姿です。

「歯がゆい」と「悔しい」の違い

「歯がゆい」と「悔しい」の違い

どちらも残念に思う気持ちを示しています。

「歯がゆい」「悔しい」の違いを、分かりやすく解説します。

・他人は「歯がゆい」自分は「悔しい」
「歯がゆい」「悔しい」は自分の思い描いていた理想とかけ離れていて、心が落ちつかないという共通した意味があります。

どちらも似ていますが、その意味合いは異なっています。

歯がゆいは自分の努力では変えられない、苦しみをあらわします。

たとえば事故で負傷し、野球の試合に出られない場合は、自分の努力とは関係ないので「歯がゆい」といいます。

一方で「悔しい」は、自分の努力不足をあらわします。

過去にもっと本気を出していれば、結果は変えられたかもしれないと残念に思うことです。

そのため自分が「変えられない部分」にイライラするのが歯がゆい。

自分が「変えられた部分」にモヤモヤするのが悔しいです。

また「悔しい」は自分の言動に対して使いますが「歯がゆい」は他人に対しても使われます。

不慣れな会社の新人さんを見て「もっと要領良く仕事をすればいいのに…」と思うのは、悔しいよりも「歯がゆい」に近い気持ちになります。

見ていられないこと、傍にいてやきもきするのが歯がゆい。

もどかしい結果になって、後悔するのが悔しいです。

まとめ

まとめ

「歯がゆい」「悔しい」の違いを分かりやすくお伝えしました。

どちらも思い通りにならなくて、イライラする感情をあらわします。

歯がゆいは思いのままに操れなくて、じれったく思うこと。

そして悔しいとは、自分の無力を感じて後悔の念が湧いてくることです。