この記事では、「実地」と「現地」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「実地」とは?
「実地」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「実地」は、「じっち」と読みます。
「実地」は、「物事が行われたり、行う予定になっていたりする場所。
現場」という意味があります。
何かが実際に行われている場所、行う予定の場所のことを「実地」と呼びます。
例えば、不動産屋が、取り扱っている土地を見に行くとき、「実地に赴き、様子を見る」などという文章にできます。
また「実地」には「理論や説明だけでなく、実際の行うこと。
そのような場面」という意味があります。
例えば学者がいるとき、古代の都市について、書物などを読んで想像し研究しているかもしれません。
しかし、実際にどのような都市だったか、実際に都市があったとされる場所に行った方が、得るものが多い場合もあります。
このような場面では、「古代都市の研究を実地に移す」などという文章にすることができます。
軍隊が、戦略について机の上で学ぶのではなく、戦場に行き訓練をする場合は「実地訓練」などと呼ばれます。
「現地」とは?
「現地」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「現地」は「げんち」と読みます。
「現地」は、「あることが実際に行われている場所や土地、また行われる場所や土地」という意味があります。
例えば、イベントが開催される場所に、主催者が訪れる場合は、「イベントが行われる現地に赴く」などという文章にできます。
また、事件が起こった場合、ニューススタジオからではなく、事件が実際に起こった場所に行き、リポートをする場合があります。
この場合は、「現地から事件をリポートする」という文書を作ることができます。
さらに、時差がある場所で暮らしている人に、その場所の時間を聞く場合は、「現地時間を聞く」などと表現することができます。
「実地」と「現地」の違い
「実地」と「現地」の違いを、分かりやすく解説します。
「実地」は、「物事が行われたり、行う予定になっていたりする場所。
現場」という意味があります。
一方「現地」は、「あることが実際に行われている場所や土地、また行われる場所や土地」という意味があります。
この意味では「実地」と「現地」は、ほとんど同じ意味を持つ言葉と考えることができます。
ただし「実地」には、「理論や説明だけではなく、実際に行うこと」という意味があります。
このように場所を意味するだけの「現地」とは違い、「実地」には、頭だけで考えるのではなく、実際に行ってみることを意味するという違いがあります。
まとめ
「実地」と「現地」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、共通の意味もありますが、「実地」には違う意味があることが分かりました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。