「たおやめ」と「ますらお」の違いとは?分かりやすく解釈

「たおやめ」と「ますらお」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「たおやめ」「ますらお」の違いを分かりやすく説明していきます。

「たおやめ」とは?

「たおやめ」とは?

「たおやめ」とは、漢字では「手弱女」と表現し、万葉集以降の書物によく登場する言葉です。

とても女性らしく、優美で繊細だという意味になり、女性に対する褒め言葉だと解釈していいでしょう。

女性であっても、男性のように勇猛な人の居るものですが、そのような姿ではなく、あくまで女性としての美しさの表現となると解釈してください。

「ますらお」とは?

「ますらお」とは?

「ますらお」は、万葉集で登場した言葉で、「益荒男」と表記します。

こちらは、「たおやめ」とは逆に、男性が勇猛な姿に対しての表現となり、「ますらおぶり」という形にして、現代でも見聞きすることがあります。

いかにも男性だという勇ましさが現される言葉で、勇猛果敢に敵陣に突入する選手に対し、「あの選手のますらおぶりは、大したものだ」のように、比較的年配の人が使うことがあります。

「たおやめ」と「ますらお」の違い

「たおやめ」と「ますらお」の違い

「たおやめ」「ますらお」の違いを、分かりやすく解説します。

これらは、女性として、男性としての本来であり、理想的な姿だという意味の言葉になります。

女性の場合は「たおやめ」で、女性ならではの繊細さに対して、今でも「たおやめぶり」といった形で使われることがあります。

男性が「ますらお」だと使われると、勇猛で男らしいという解釈になり、こちらも男性としては理想だという表現になるものの、どちらも昔の基準の為、現代では必ずしもそのような女性や男性が、本来の姿だとは言い切れません。

よって、どちらもこれらの使い始めた時代が、大きく解釈に関わっていると考えていいでしょう。

まとめ

まとめ

「たおやめ」「ますらお」は、このような言葉です。

これらの言葉ができたその昔は、女性は「たおやめ」で、男性は「ますらお」なのが理想の姿だとされていたと覚えておくといいでしょう。