この記事では、「こともなげに」と「言い放つ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「こともなげに」とは?
「こともなげに」は、「特別なことでもないように」、「何事もなかったかのように」といった意味の言葉です。
「彼はこともなげに、淡々とこなしていた」と使われた時には、特に何事でもないようにこなしている様子が表現されています。
その意味から、少し手間が掛かりそう、難しそうだと思うようなことを簡単にやってしまう(しまった)といった解釈で用られ、先の例のような使い方が多いです。
「言い放つ」とは?
「言い放つ」は、遠慮せずに発言するという意味になります。
「彼はこの忙しい時に、用事があるから帰るなどと言い放った」のように使れれる言葉で、忙しいという状況や周りのことなど気にせずに発言したと解釈してください。
意味が意味なので、あまりいい使い方にはならない言葉です。
先の「こともなげに」も人がどう思っていても関係なく、といった解釈になりますが、こちらは、人のことは考えずにというニュアンスになります。
「こともなげに」と「言い放つ」の違い
「こともなげに」と「言い放つ」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも、人がどう考えていても気にしない言動の表現になる言葉ですが、「こともなげに」は、その周りの想像をいい意味で裏切るという使い方になります。
「言い放つ」は、その逆に、そんなことを言うとは思わなかったという時に使われる言葉で、いい意味で使われることはまずありません。
どちらも人の様子に対して用いることがほとんどで、自分がこともなげに何かをした、言い放ったとはまず使いません。
誰かがそんな様子だ、そうだったと用いる為の言葉だと考えていいでしょう。
まとめ
「こともなげに」と「言い放つ」は、このように違います。
ニュアンスとして共通している点こそありますが、意味としては全く別の言葉です。