テレビなどで見る人といった共通点がある「芸能人」と「芸人」には、違いがあるのか。
あるのなら、どのような違いなのか。
この記事では、「芸能人」と「芸人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「芸能人」とは?
「芸能人」は、「芸能」を身に着けている人を指す言葉です。
この「芸能」とは、学問や芸術、技能などに優れた人を指します。
そのため、「芸能人」は、様々な優れた能力を持つ人を意味し、そして、それらを職業にしている人となります。
演劇のプロや舞踊のプロ、音楽のプロ、演芸のプロ、俳優、声優、アナウンサー、コメンテーターなど、テレビなどで活躍する人すべてが「芸能人」といった形でまとめられます。
そのため、「芸能人になる」と言っても、どのような分野の「芸能人」になるのかといったことまでは示されていません。
具体的に表現するためには、「アイドルになる」や「女優なる」、「お笑いタレントになる」などと明確にする必要があります。
「芸能人」は、「エンターテイナー」や「エンタテイナー」、「有名人」、「テレビに出ている人」などと表現されることもあります。
「芸人」とは?
「芸人」は、演芸を職業とする人を指す言葉です。
何か芸を身に着け、その芸を披露することで収入を得ている人が「芸人」です。
この「芸」には、人前で演じる特別の技といった意味があり、このような特別な技を演じる人が「芸人」なのです。
正式には、このような意味を持つ「芸人」ですが、現代では、一般的にお笑いの人を「芸人」と呼んでいます。
漫才師やコント師、ピンでお笑いをする人、ものまねをする人、漫談家、落語家、講談師など、人を笑わすことを職業にしている人すべてが「芸人」と言われます。
「芸人」は、「お笑い芸人」や「お笑いタレント」などと表現されることもあります。
「芸能人」と「芸人」の違い
同じテレビや舞台などで活躍している有名人は、基本的にすべて「芸能人」です。
歌手や俳優、雑誌のモデル、演劇、漫才、落語、など、様々な芸を人に披露する職業を行う人が「芸能人」です。
その中には、アナウンサーやナレーターといった職業も含まれます。
それに対し、「芸人」は、「芸能人」の中でも、一部の人を示す言葉となります。
最近では、お笑いを職業とする人を「芸人」と言い、漫才師や落語家などを「芸人」と言います。
そのため、よく、「お笑い芸人」や「ピン芸人」、「大道芸人」といった形で「芸人」という言葉が用いられ、「芸人さん」といった呼び方も広く用いられています。
まとめ
以上が、「芸能人」と「芸人」の違いです。
まとめると、「芸人」は、「芸能人」の中でも、特にお笑いに関することを職業としている人を指し、「芸人」も「芸能人」の一部であるということになります。
そのため、「芸能人」という言葉を用いる範囲は広く、「芸人」という言葉を用いる範囲は、限られた範囲となってしまいます。