この記事では、「団子」と「お餅」の違いを分かりやすく説明していきます。
「団子」とは?
「団子」には2つの意味があります。
ひとつは、米や雑穀の粉に熱湯を加えて練ったものを、丸めて蒸したものです。
このまま食べる他、餡・きな粉・タレなどをつけても食べられています。
これに使用される米の粉のことは上新粉といいます。
うるち米を粉状に加工したものです。
「団子」の作り方を簡単に説明します。
上新粉をボウルに入れて、そこに熱湯を加えて木べらで混ぜます。
あるていどまとまってきたら、手でまとめて、適当な大きさにして丸めます。
これを蒸籠で蒸します。
これで完成です。
何もつけていないものは、月見団子として飾られることがあります。
串に刺して焼き網の上に乗せて焼き、みたらしのタレをつければみたらし団子になります。
餡をつければ餡団子です。
上新粉と共にヨモギを混ぜたヨモギ団子、カボチャを混ぜたカボチャ団子などもあります。
三色を串に刺したものは花見団子と呼ばれ、花見の際に食べられています。
もうひとつの意味は、1つめの意味のように丸めたものです。
たとえば、肉団子があります。
これは、肉を一口大に丸めたものです。
「団子」の使い方
米や雑穀の粉を丸めて蒸した食べものを指して使用しています。
周りにきなこ、餡、みたらしのタレをつけたもの、中にヨモギやカボチャなどを練り込んだものなど、いろいろな種類があります。
「お餅」とは?
もち米を蒸して臼でついて、形をまとめたものです。
もち米は粒状になっています。
ご飯として食べる米のように粒がわかる状態です。
この状態で蒸して、それを臼でついていきます。
すると、次第に粒の形がなくなり、米がまとまってきます。
これを形を整えたものが「お餅」です。
四角や丸の形がよく作られています。
食べ方は、雑煮に入れる、きな粉・餡・ごま・醤油とのりなどをつける、おしるこに入れる、ピザ風にする、揚げてせんべいのようにするなど、さまざまです。
また、正月の飾りにもされます。
「お餅」の使い方
もち米を蒸して臼でついて、形をまとめたものを指して使用する言葉です。
使用するのはもち米で、うるち米の場合はこの名で呼びません。
「団子」と「お餅」の違い
どちらも米を使用した食べものですが、使用する米の種類と作り方が違います。
「団子」はうるち米から作られる粉を使用します。
粉に熱湯を混ぜて丸めて、蒸して作られます。
「団子」はもち米を使用します。
粒のまま蒸してから、臼でついて形をまとめます。
「団子」の例文
・『餡のついている団子』
・『串に4つの団子が刺さっている』
・『今日のおやつは団子』
・『団子を和菓子屋で買う』
「お餅」の例文
・『雑煮にお餅はいくつ入れますか』
・『お餅をオーブンで焼く』
・『きな粉をつけてお餅を食べる』
・『毎日お餅ばかりだ』
まとめ
米を使用した食べものである点は同じですが、米の種類と作り方に違いがあります。