「自負」と「自覚」の違いとは?分かりやすく解釈

「自負」と「自覚」の違い言葉・カタカナ語・言語

皆さんは「自負」「自覚」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「自負」「自覚」の違いを分かりやすく説明していきます。

「自負」とは?

「自負」とは?

「自負」「じふ」という読み方をします。

この「自負」には「自分の才能や仕事に自信を持ってその事を誇りに思うこと」「自分の能力や功績を人に誇れるくらいには立派であると信じることで」といった意味があります。

別の表現をするなら、「自分はこのくらいすばらしいと自分で言うことができるだけの自信がある」ということになるでしょう。

「自覚」とは?

「自覚」とは?

「自覚」「じかく」という読み方になります。

意味は「自分自身のことをはっきりと知ること」、あるいは「自分の状態・地位・任務・価値がどんなものかをよくわきまえること」「自分で感じ取ること」などを指しています。

「自負」と「自覚」の違い

「自負」と「自覚」の違い

では、ここで「自負」「自覚」の違いについて見て行くことにしましょう。

「自負」「自分の才能・能力・知識などが優れていると信じて誇ること」を意味していますが、他の人たちからどのように思われようとしても自分は優れていることを信じて疑わない時に使われるのです。

一方の「自覚」という言葉は、「自分自身の置かれてる状態や能力などをはっきりと理解すること」を言っており、「自負」のように信じるという意味合いは持っていません。

「自負」の例文

「自負」の例文

では、ここで「自負」の例文を見ていくことにしましょう。

具体的には以下のような文が挙げられます。

・『私が立案したプランニングは、必ずや多くの人びとの役に立つと自負しています。何故なら私ほど深い知識と知恵でこの問題に立ち向かっている人間は他にはいないからです』
・『皆さんの期待に応えることができると私は自負しています。この悩みは人類の存在を脅かすほどの大きな課題ですが、私を於いて他には専門的な知識を持ち合わせている人は誰もいないでしょう。そのことを考えると、私がこのことについては適任者なのです』

「自覚」の例文

次に「自覚」の例文を見ていくことにしましょう。

どのような文章が考えられるでしょうか?
・『彼は今度のウイルスの自覚症状が全くなかったようなのです。そのために施設に簡単に入ることができたわけです。まさか彼がウイルスの保菌者だとは全く予想さえすることができませんでした。今となっては後の祭りとしか言いようがありません』

・『お前は一体何をやっているんだ。こんな時間まで遊び歩くとはどういうつもりなんだ。受験生としての自覚を持っているのか?そんなことならもう一切塾の費用や学費も出さないからな。覚悟しておけ』

まとめ

まとめ

ここまで「自負」「自覚」の意味と違いを説明してきました。

こられの言葉は身近な場面でもよく使われているだけにその意味をしっかりと理解しておきたいものです。

そして、適切な場面で正しく使い分けできるようにしておきましょう。