この記事では、「趣旨」と「意義」の違いを分かりやすく説明していきます。
「趣旨」とは?
「趣旨」は目的があると仮定した場合、物事や話の中心のことです。
つまり、物事に目的があると理解している場合、「趣旨は何か?」を問えばこれは目的は何かを説いています。
「意義」とは?
「意義」は、その物が持つ重要性のことで、「意義がある」と言われると存在するだけの価値があることを指し、「意義がない」と言われると存在する価値すらないことを指します。
その為、「意義」は、人物や作戦の他個体の物体などにおいて存在価値があるかどうかを指す言葉です。
「趣旨」と「意義」の違い
「趣旨」と「意義」の違いは、物事の中心に値することであるか、その物の存在のことであるかです。
「趣旨」は、物事の中心で目的そのものを指しますが、「意義」は単に必要か不要かになります。
「趣旨」の例文
・『ここに来た趣旨を述べよ』
この例は、ここに来た目的を述べよという例です。
「趣旨」は、目的があり、目的が話の中心です。
その為、この例では、目的という話の中心に対してどうであるかを述べています。
・『今回の会議は、本来の趣旨よりズレている』
この例は、会議内容が本来の目的と異なるという例です。
このケースでは、目的が会議であり、それがズレていると述べています。
「意義」の例文
・『君はそれほど会社内で存在意義があるのか?』
この例は、君と言われている存在が会社内でそれほど必要な人物であるかを疑問視しています。
つまり、不要な存在では無いか?という疑問を君という人物に投げかけています。
・『私には存在意義は無く、社長の息子であるという理由で会社にとどまっているに過ぎない』
この例は、私という人物は、自分が不要なことを分かったうえで、社長の息子であるという権限だけで会社に存在していると認めています。
つまり、自分自体は存在する価値観は一切ないことを理解しているうえで、それでも会社の社長の息子であるが故、いずれ会社を継ぐ可能性があるが故、一応仕事においての価値は無いが、会社の存続には価値があるかもしれないと述べているのです。
まとめ
「趣旨」と「意義」は、「趣旨」は目的があって初めて成立し、目的が中心になり話が進みます。
逆に「意義」は、対象そのものの存在価値になるため、必要か、不要かという単純な内容です。
無論、「意義」は価値観になるため、周囲が必要だと言えば、「存在する意義」が与えられますが、周囲が必要ないと言い出せば、「存在する意義」は失います。
しかし、存在する価値が無くとも形式上必要である場合においては、形だけ存在する必要性があるため、実のところ、「意義」は無価値であるように見えても形式上必要な場合、それを許容します。
なお、「趣旨」は目的がないといけないのかですが、決して目的がある必要性は無く、目的が無くても一応物事の中心になりそうな話題であれば、「趣旨」として扱われ、物事の中心だと言えるのです。