この記事では、「空想」と「夢想」の違いを分かりやすく説明していきます。
「空想」とは?
「空想」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「空想」は「くうそう」と読みます。
「空想」は「現実にあり得ないと思えるようなことを想像すること」という意味があります。
ちなみに「想像(そうぞう)」は「実際に経験していないことを推しはかること。
現実には存在しないことを思い描くこと」という意味があります。
「あり得ない」と思えるような物事を想像するとき、「空想」と呼ぶことになります。
例えば、学校で授業を受けているとき、「自分以外が全員、宇宙人だったらどうしよう」など、ありえないことを想像するとき、「空想」と呼びます。
また、このような想像ばかりしているとき、「空想にふける」などと言います。
さらに、突飛な想像ばかりしていて、それがキャラクターとして認識されている場合は「空想家」と呼ばれます。
このように、現実にはあり得ないと思えるようなことを想像するとき、「空想」という言葉を使ってみましょう。
「夢想」とは?
「夢想」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「夢想」は「むそう」と読みます。
「夢想」は「夢の中で思うこと。
夢で見ること」という意味があります。
例えば、片思いをしている人から、告白されるような幸せな出来事が起こった時、「夢想だにしていなかった、幸せな日だ」などと言います。
次に「夢想」には「夢のように当てもないことを想像すること。
空想すること」という意味があります。
例えば、仕事もせず家でゴロゴロしている男性が、「突然、女優さんが訪ねてきて、プロポーズしてくれないかな」と思ったり、「これから家を出たら、一億円を拾わないかな」などと当てもないことを想像している場合、「馬鹿な夢想をする」などと言われます。
このように、まるで夢のように、馬鹿馬鹿しく思えるようなことを想像する時、「夢想」という言葉を使うことができます。
「空想」と「夢想」の違い
「空想」と「夢想」の違いを、分かりやすく解説します。
「空想」は「現実にあり得ないと思えるようなことを想像すること」という意味があります。
一方で「夢想」は「夢の中で思うこと。
夢で見ること」という意味がありますどちらも、突拍子もないことを想像するという意味で共通する言葉になります。
ただし「空想」に比べて、「夢想」の方が「憧れ」や「夢」という成分が多い想像だという違いがあります。
「白馬の王子様が現れて、さらってくれないか」などと、恋愛に憧れている人が想像するときは、憧れや夢の成分が多いため、「空想」ではなく「夢想」という言葉の方がしっくりくるのではないでしょうか。
まとめ
「空想」と「夢想」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、使い分けることができるようになりそうです。
夢や憧れを感じる、現実とはかけ離れた想像をしたとき、「夢想」を使うようにしましょう。