汚点となるようなことを指す言葉として「醜聞」と「不祥事」がありますが具体的にはどのような意味後街があるのでしょうか。
今回は、「醜聞」と「不祥事」の違いについて解説します。
「醜聞」とは?
「醜聞」とは、「評判を貶めるような悪いうわさ」を意味する言葉です。
「周囲に知られると人格を疑われてしまう可能性があるひどい内容のうわさ」のことを「醜聞」と表現します。
噂というものは基本的に無責任でいい加減なものであり大なり小なり人を傷つけたり不快にさせたりする様子を含んでいるものですが「醜聞」は「うわさの中でも特に内容がひどく社会的信頼を損ないかねないような問題を含む内容のもの」を指す言葉です。
「醜聞」として多いのは男女関係のトラブルや金銭問題、最近ではパワハラなどハラスメント関係の話題です。
このようなふるまいのある人物はどんなに能力が優れていても人間性に問題があるとみなされやすく、噂が広まることで信用が致命的に傷つく恐れがあります。
政治家や芸能人など多くの人からの支持や人気が重要な職業において「醜聞」は致命傷になりかねない大問題です。
ライバルを妨害するために悪意を持って「醜聞」が広められるケースもあり、単なるうわさ話ではなく人の身体を左右しかねない懸念事項です。
「醜聞」の使い方
・『醜聞が広まり人気がガタ落ちしてしまう』
・『カネと権力で醜聞をもみ消す』
・『芸能人の醜聞はカネになる』
・『選挙前に醜聞が広まるのはまずい』
「不祥事」とは?
「不祥事」とは、「周囲からの信頼を失うような問題のある出来事」を意味する言葉です。
一般的に「不祥事」という言葉は「好ましくない結果につながるような事柄」という意味で使われています。
一定の社会的信頼がある存在に取って信頼を失うのは大きな問題です。
「信頼を失う結果につながりかねない出来事や事柄」が「不祥事」であり、一般的には騒動やトラブルなどの問題行動全般を意味します。
「不祥事」のはっきりとした定義はありませんが「人に知られるとまずい出来事」がそれに当たります。
人格を疑われるような行為や信頼を失墜する行為、例えば非人道的なふるまいや誠意に欠ける対応など法律には違反していなくても「その事実を知られると世間から非難されるような行為」が「不祥事」です。
「不祥事」の使い方
・『社員の不祥事が発覚し株価が急落した』
・『不祥事の対応を誤るとさらに信頼を失ってしまうので注意が必要だ』
・『会社内で不祥事が続いたせいで士気はガタ落ちだ』
・『芸能人の不祥事が紙面をにぎわせている』
「醜聞」と「不祥事」の違い
「醜聞」と「不祥事」の違いは「問題の程度」です。
「醜聞」が意味するのは人に知られると信頼を失いかねないようなうわさです。
あくまでもうわさなので具体的な根拠や裏付けがないものも含まれます。
問題の程度は比較的軽いものが多く、本人にとって不名誉であっても社会的に問題がないものも含みます。
「不祥事」というのははっきりと問題があるトラブルを指す言葉です。
具体的な問題行動により周囲から非難されるような出来事を指す言葉なので曖昧な根拠で流されるうわさよりも問題は深刻です。
まとめ
「醜聞」と「不祥事」はどちらも好ましくない出来事を指す言葉ですが問題の程度や内容に違いがあります。
意味の違いを理解してふさわしい言葉を使いましょう。