「周知」と「既知」の違いとは?分かりやすく解釈

「周知」と「既知」の違い言葉・カタカナ語・言語

みんなが知っていることを表すのに使われるのが「周知」「既知」というふたつの言葉です。

どちらも多くの人が知っていることを意味しますがどのような基準で使い分ければよいのでしょうか。

今回は、「周知」「既知」の違いについて解説します。

「周知」とは?

「周知」とは?

「周知」とは、「広く知れ渡ること」という意味の言葉です。

「ある事実や情報について多くの人が知っている様子」を表す言葉が「周知」です。

「周知」「周」「周辺」「周囲」など「中心を取り囲む一定の範囲」を意味する言葉ですが、そこから転じて「自分を離れた広い範囲に行き渡る」つまりという意味で使われています。

「周知」とは「自分だけではなく他の人も広く知っている」状況を指しており、かつては希少だったり秘匿されていて限られた人しか知らなかった情報がすでに広まっていて誰もが知っている状況になっている様子を表します。

広く知れ渡る範囲に厳密な定義はありませんが、一般的には「世間」として思い浮かぶ普通の人々が当たり前のように知っているくらい情報が知れ渡っている様子を表します。

漠然としたイメージですが不特定多数に尋ねたときに8割以上の人が知っていると答えるくらい知れ渡っている状況が「周知」です。

「周知」の使い方

・彼らがデマばかりいっているというのは周知の事実だ。

・来週日曜日が投票日であることを周知する。

・不審物を見つけたらすぐに本部に連絡するよう周知徹底する。

・マスクには高い予防効果があることは周知されている。

「既知」とは?

「既知」とは?

「既知」とは、「すでに知られていること」を意味する言葉です。

わからないことや未解明なことを意味する言葉として「未知」があります。

「未だに知られていないこと」を意味数「未知」ですがその正反対の位置にある対義語が「既知」です。

すでに解明されている事実や研究済みの知識など理屈や道理がわかっていて全てが明らかになっていることを「既知」と表現します。

一般的には「初めて知ることではなく以前に経験や体験して知っていること」という意味合いで使われていることが多く、あらためて教わらなくてもすでに知っているようなことを指して使われます。

「既知」の使い方

・彼と以前から顔見知りで既知の間柄だ。

・機会が正常に動作しなくなったが既知の不具合だったのですぐに修理された。

・既知の事実をあらためて取り上げるからにはなにか理由があるのだろう。

・十分な予防効果があるのは既知の事実です。

「周知」と「既知」の違い

「周知」と「既知」の違い

「周知」「既知」の違いは「知られていることの方向性」です。

「周知」というのは現状において多くの人が知っているという時間軸から見て水平方向に知られていることを意味します。

「既知」は過去から未来にかけて知識が解明されるなどして知られたという時間軸から見て垂直方向に知られていることを意味します。

多くの人が知っている状況が「周知」、主体となる者が知っていれば知る者がひとりであっても「既知」という人数の違いでも区別されます。

人類という大きなくくりを主体とする場合は地球人口80億人の大多数70奥人程度が知っている状況が「周知」、人類のうち一人でも知っているものがいればその知識は人類にとって「既知」になります。

まとめ

まとめ

「周知」「既知」は似ているようで全く意味が異なる言葉です。

混同すると誤解を招く原因になるのでそれぞれの意味をしっかり理解して正しく使い分けてください。