この記事では、「秋季」と「秋期」の違いを分かりやすく説明していきます。
「秋季」とは?
秋季とは(しゅうき)と読み、秋の季節を意味します。
似た言葉に「秋日」(しゅうじつ)があり秋の日、または秋の季節という意味があります。
「秋季」が秋のまとまった長い期間を意味するのに対し、「秋日」はその日、秋を感じる時に使用することが多い特徴があります。
また、秋を表現する言葉は数多くあり、秋日和」(あきびより)「小春日和」(こはるびより)などがあります。
「秋日和」は秋の、よく晴れて、さわやかな天気を意味します。
「小春日和」は冬の初めの時期の、春のように暖かい気候のことを意味します。
小春日和は春の季節を表す言葉として間違いやすいので注意が必要です。
・秋季の例文
例文1:秋季大会 秋季だけではなく、春季(しゅんき)夏季(かき)冬季(とうき)と春夏秋冬の呼び名があり、それぞれの季節のことを意味します。
「秋期」とは?
秋期とは(しゅうき)と読み、秋の期間を言います。
「秋期」と似た言葉に、「秋場」(あきば)があります。
秋の時節、秋のころという意味です。
「秋場」というのが、「秋のころ」という期間が曖昧な場合にも使いますが、秋期は決められた秋の期間、秋のある時点から、ある時点までの月日のまとまりを意味します。
・秋期の例文
例文1:秋期株主総会
例文2:秋期演奏会
「秋季」と「秋期」の違い
「秋季」と「秋期」の違いを、分かりやすく解説します。
秋季:秋の季節。
秋期:秋の時期。
秋という季節が行事や催事に適していることを強調するときには「秋季」を用います。
秋という季節にとくに理由はなくて決まって何かが行われるときには「秋期」を用います。
秋の特徴が少しわかりにくいので先に「冬季」と「冬期」で説明します。
例えば、「冬季」だと、冬季オリンピックは、スケートやスキースノーボードなど冬の寒い気候や雪を生かした競技が行われるため、「冬季」と表記します。
これは秋季も同じことで、 「秋季の新商品」の場合、秋の食材が生かした、サツマイモや栗などのなど商品が該当します。
家電の新機種など季節の関係がない商品は偶然発売日が秋の時期であっただけであるため、「秋期の新商品」となります。
「秋期」は「秋らしさ」「秋にしか味わえない食材や経験」とは関係なく使用します。
また「秋季」「秋期」のように、同じことが「夏季」「夏期」、「冬季」「冬期」も言えます。
会社では、「夏季休暇」「夏期休暇」「冬季休暇」 冬期休暇」と表記がバラバラです。
しかし、学校については、「夏季休暇」「冬季休暇」を使用します。
これは、学校教育法施行令に「夏季、冬季、学年末、農繁期等における休業日は」という一文があることから使用を統一しています。
まとめ
今回は「秋季」と「秋期」の違いを、分かりやすく解説しました。
秋季:秋の季節。
秋期:秋の時期。
秋季は秋の季節を強調したい時に使います。
秋期は季節が関係なく、時期が秋の場合に使用します。
2つの違いを知って、文章や、生活に役立てていきましょう。