この記事では、「終了」と「終息」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲気を持つ2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「終了」とは?
「終了」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「終了」は「しゅうりょう」と読みます。
「終了」には「物事がすっかり終わること。
また終えること」という意味があります。
また「終わる」には「続いていた物事が、そこでなくなる。
しまいになる」という意味があります。
「終わる」よりも「終了」の方が、終わった感が強いことが分かります。
例えば、スポーツの試合がすっかり終わった時、「試合終了」と言います。
また、デパートやスーパーなどのその日の営業時間を終えたとき、「営業終了」と言います。
また、選挙の開票が、すっかり終わったことを知らせる時、「開票終了」などと言います。
このように「終了」は、何かがすっかり終わったことを知らせるときなどに、使う言葉になります。
「終息」とは?
「終息」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「終息」は「しゅうそく」と読みます。
「終息」は「物事が終わって、やむこと」という意味があります。
何かが終わり、さらにやむ場合、「終息」という言葉を使うことができます。
例えば、伝染病が世界的に広がっている時、感染が終わり、感染が途絶えたと思えるようなとき、「伝染病の感染が終息した」ということができます。
また、何かのブームが起こり、それが終わってやんだように見える時、「ブームが終息を迎えた」などと言います。
他にも、長きにわたり続いていた戦争が終わったと感じる時、「戦争が終息する」ということができます。
他にも、「終息品」という言葉があります。
「終息品」には、清算が終わったしまった商品という意味があります。
「インターネットで終息品を手に入れた」などという使い方ができます。
「終了」と「終息」の違い
「終了」と「終息」の違いを、分かりやすく解説します。
「終了」には「物事がすっかり終わること。
また終えること」という意味があります。
一方の「終息」は「物事が終わって、やむこと」という意味があります。
どちらも「物事が終わる」という意味がありますが、「終了」は、仕事や試合など、一般的な物事が終わるときに使われるのに対して、「終息」は、特別な出来事が長く続いていたとき、それがようやく終わるというニュアンスがあります。
例えば、伝染病の感染や、インフレ、ブームなどがすっかり終わる時、「終息」という言葉を使います。
このように、何かが終わる時は「終了」を使い、騒ぎなどがおさまり、終わる時、「終息」という言葉を使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
「終了」と「終息」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、意味の違いがありました。
「物事に収まりがついて終了する時」は「終息」を、それ以外の時は、「終了」を使ってみるといいのではないでしょうか。