「狩る」と「刈る」の違いとは?分かりやすく解釈

「狩る」と「刈る」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「狩る」「刈る」の違いを分かりやすく説明していきます。

「狩る」とは?

「狩る」とは?

「狩る」には主に3つの意味があります。

鳥獣を追いかけ捕らえる行為、罪人などを捕らえるために捜し求める行為、花や草木を観賞する目的で尋ね探す行為、です。

これらすべての行為に対し「狩る」といった言葉で表現されます。

そのため、「狩る」は、「遊猟」「狩猟」「ハントする」「ハンティングする」などと言い換えることができます。

「狩る」の使い方

人間は古来より鳥獣の狩りをして暮らしてきました。

そのような鳥獣を捕らえる行為を意味する使い方として、「イノシシを狩る」などと言います。

また、罪人を捕らえる意味としては「魔女を狩る」

花や草木を観賞する意味としては、「紅葉狩り」などといった使い方となります。

「刈る」とは?

「刈る」とは?

伸び茂っているものの根元を残して切り払うこと、切り取ったりすることを「刈る」と言います。

また、演劇で俳優や時間、その他の都合によって上演中の脚本の一部を省略することも「刈る」と言います。

一般的に「刈る」は、伸びた草や髪の毛などを刃物を用いて切り取る行為を意味する言葉です。

そのため、「刈る」は、「剪定」「刈りこむ」「切り落とす」「カッティング」などと言い換えることができます。

「刈る」の使い方

「刈る」は、伸びきったもの、伸びて生い茂っているものに対し用いられ、「稲を刈る」「頭を刈る」「草刈り」「芝生を刈る」などといった使い方となります。

「狩る」と「刈る」の違い

「狩る」と「刈る」の違い

「狩る」「刈る」には、対象とするものに違いがあるため、その点に注意が必要です。

「狩る」を用いる対象物は、鳥獣類、罪人、草木です。

一方、「刈る」を用いる対象物は、伸び茂っているものとなり、雑草や髪の毛などとなります。

このように、同じ「かる」でも、何を「かる」のかによって、「狩る」「刈る」を使い分ける必要があります。

「狩る」の例文

「狩る」の例文

・『勝手に山でキノコを狩ることは非常に危険です。必ず専門家の知識が必要です。』
・『今でも、祖父は地元でイノシシを狩る仕事をしています。』
・『毎年、夫婦で様々な場所に紅葉狩りに出かけています。』
・『子供の頃、魔女を狩る映画を見て怖くなったことを今でも覚えています。』

「刈る」の例文

「刈る」の例文

・『兼業農家の我が家では、稲刈りの時期になると家族そろって稲を刈る仕事に借りだされます。』

・『私は、庭の芝を美しく刈ることが得意です。』

・『動物園で、羊の毛を刈るイベントに参加させてもらいました。』

・『高校球児の息子が甲子園予選に向け、気合を入れるため頭を刈りました。』

まとめ

まとめ

以上が「狩る」「刈る」の違いです。

使い分けに迷った際は、何を「かる」のかを踏まえ、鳥獣類、罪人、草木の場合は「狩る」

雑草や髪の毛の場合は「刈る」を基準に考えることで、適切に使い分けることができる言葉となります。