「管理」と「把握」は、似たところのある言葉同士です。
これらの言葉の違いを詳しく見ていきます。
「管理」とは?
「管理」は、きちんした本来の状態のまま保つことを表します。
正しくそれが行えていると「管理できている」と使い、「管理が難しい」とすれば、そのような状態を保つのが難しいことが表現できます。
ビジネスでは「工程管理」などと用いられることが多いですが、その場合にはきちんと工程通りに行えているか(それが保てているか)の確認という意味になります。
人に対して「管理する」と使うこともでき、本来の状態(きちんと職務しているか、など)が保てているかの確認や指導のことだと解釈していいでしょう。
「把握」とは?
「把握」とは、完全に理解していることの表現です。
「それ操作については、もう把握している」と使うと、その機器などの操作に関してはもうお手のものだと言っているのと同じになります。
先の「管理」は、本来の状態のまま保てているか「把握」しておくことになり、本来の状態のまま保てているかの確認という意味になります。
例えば、「ちゃんと人数や与える仕事を把握しておくように」と用いると、そのように「管理」しておくようにと言っていることになり、「管理」の中で「把握すること」は欠かせない要素となっています。
「管理」と「把握」の違い
上のように、「把握」は「管理」には欠かせなく、単独で使うときちんとした理解という解釈になる言葉です。
「把握」は理解する、覚えるという意味で広く使える言葉の為、用い方の1つが「管理」の中に含まれると考えていいでしょう。
分かりやすい例では、「在庫管理」と使った時には、在庫についてきちんとした状態にあるか「把握」しておくことだと言い換えることができます。
まとめ
この2つの言葉は、「管理」の意味の中に「把握」が含まれるという関係になります。
「把握」は、それだけでも色々な使い方ができる言葉です。