普段何気なく使っている言葉に中には、同じ発音の言葉がたくさんあります。
同音異義語というものになるのですが、その中で「活かす」と「生かす」という言葉があります。
身近な会話の中で何気に出て来るので、あまり意識することがないかもしれませんが、詳しく調べて見ると微妙に異なっていることが分かります。
今回は、これらの言葉にフォーカスしてみたいと思います。
「活かす」の意味や使い方
「活かす」は、「対象とするものを有効利用する」ということを意味している言葉です。
「命を保たせる」という解釈もできる言葉ですが、人の命を指すのでなく「命そのもの」ではなく「人の持っている経験や知識や物事を使うこと」に使用します。
しかし、「活かす」は、常用漢字では使うことができないこととされています。
そのためには、官庁関係などで使用する公文書に使用することができません。
「生かす」の意味や使い方
「生かす」は「生命を保たせる」という意味を持っています。
「生かす」と「持っている能力を発揮させることや、何かを有効に活用」するということで理解することができます。
「活かす」と「生かす」の違い
「生かす」と「活かす」は、各々の意味を見ると、大きな違いはないので、日常生活のことや仕事でも「活かす」と「生かす」のどちらも使うことができます。
しかし、最も大きな相違点は「常用漢字として使うことができるかどうか」という点に集約されます。
常用漢字の「生かす」は公文書で使用可能なのですが、「生命の維持する」という意味で「生かす」を使うことができます。
一方で「活かす」は常用漢字では使えないので、公文書では使つことができず、「生かす」を使うことになります。
「活かす」を使った例文と意味を解釈
「社員の特性を最大に活かすことは、我が社の特徴だ。社員1人ひとりを人財として大切にしている」
企業においては、社員を「人的リソース」として表現することがあります。
これは「人的資源」という意味で、人によっては抵抗を感じる人もいるのですが、「人財」=「人的財産」と理解すれば、「人を活かすこと」は非常に素晴らしいことです。
「生かす」を使った例文と意味を解釈
「捕虜は生かしておくことは国際法でさだめられていることだが、人道的に扱うことに重要なことである」
日本ではあまり意識することはありませんが、世界では国内の政情が不安定な国もあります。
そんような国では捕虜を「生かす」ことも重要なことです。
まとめ
「活かす」、「生かす」の2つの言葉がありますが、意味と調べていくと、微妙に解釈が異なることが分かりました。
特に「活かす」は、ビジネスの世界では「ノウハウを活用する」というな使い方があるので、使用頻度がかなり高い言葉でもあります。
このようなことから、常用漢字ではない言葉ではあっても、 仕事をしている中では、とでも便利な言葉なので、正しい理解をすることが重要になってきます。