この記事では、「通り過ぎる」と「素通りする」の違いを分かりやすく説明していきます。
「通り過ぎる」とは?
「通り過ぎる」とはある地点を通り、その地点で留まらずにそのまま向こうへ行くことです。
単純にその地点を通ったということだけを指す言葉で、「通り過ぎる」ものは人の事もあれば車や台車のような物体と言うこともありますし、嵐のような自然現象という場合もあります。
「通り過ぎる」ものは単体のこともあれば、複数のこともあるでしょう。
また地点に関しても、誰かの側や何かの側、手の届かない上空、街や県、あるいは国、果ては天体観測などでは星の側など、どこを通ったのか、そこには実際に地面があるかどうかも関係ありません。
いずれの場合でも、なんらかのものがどこかしらの地点を通り、そのままどこかへ向かったのなら、それはなにかが「通り過ぎる」と言えます。
「素通りする」とは?
「素通りする」とは立ち寄らず「通り過ぎる」ことです。
「素通りする」人になんらかの用事があったのに、それを忘れて「素通りする」こともあれば、される側が何かをする場所なのに人が誰も立ち寄ってくれないという状況を「素通りする」と呼び、「素通りする」人からすれば特に用事がないということもあります。
立ち寄らずに「通り過ぎる」場合、気付いてはいるものの無視していることもあれば、立ち寄る場所があると気付きもしていない事もありますが、どちらも「素通りする」と呼ぶことに違いありません。
また「素通りする」のは人だけには限りませんが、主人が呼んでいるのにペットが「素通りする」と言う様に、人でなくても生き物にだけ使われる言葉です。
他には純粋に場所を通ることだけではなく、何かが起きている事を無視することも「素通りする」ということもあります。
「通り過ぎる」と「素通りする」の違い
「通り過ぎる」と「素通りする」の違いを、分かりやすく解説します。
「通り過ぎる」は何かがある地点に着き、そのまま留まらずに他の場所へ移動していくことです。
「素通りする」というのは何らかの場所を、人や生き物が立ち寄らずに「通り過ぎる」ことを指します。
「通り過ぎる」場合は「通り過ぎる」ものは何でもありえて、人や物、天候などが「通り過ぎる」こともありますが、「素通りする」のは人や動物などの生き物だけです。
また「通り過ぎる」は、その言葉を使った側も「通り過ぎる」側もお互いになんの用事がない事も多いですが、「素通りする」の場合は「素通りする」側かされた側のどちらかが相手に対して用事がある場合に使われます。
まとめ
「通り過ぎる」はただ何かが通って留まらないだけですが、「素通りする」は用事があるのに「通り過ぎる」ことを指します。
また「通り過ぎる」は用事と言う概念を持たない物や現象にも使われることもありますし、お互いに無関係で用事がない物は「素通りする」ではなく「通り過ぎる」と言うべきです。