中華料理といえば、色々なものが頭に浮かびますが、もっともポピュラーな3品といえば、ラーメン、チャーハン、餃子でしょう。
これらは、中国には類似したものがあるとは言え、元々の料理とは全く違うものに日本で進化した料理と言えます。
それは調理方法だけではなく、呼び方に関しても同様で、一見中国語っぽい言葉ではありますが、実質的には日本語です。
では、ここで出てきた「チャーハン」とはどう言うものでしょうか。
また、同様の意味で使われる「焼き飯」とはどう違うのでしょうか。
この記事では、「焼き飯」と「チャーハン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「焼き飯」とは?
「焼き飯」とは、一般的には「ご飯を様々な具と一緒に炒めた料理」のことを言います。
主に西日本で使われる場合が多いですが、そのほかの地方でも使用されます。
炒める料理であるにもかかわらず、「焼」と言う字を使うのは、「焼く」と「炒める」を厳密に区別しない場合が多いということからですが、もともと「焼き飯」がおにぎりを焼いたもののことで、その呼び名が残って別の料理を指すようになったとの説もあります。
英語では、「fried rice」です。
「チャーハン」とは?
「チャーハン」とは、「炒飯」とも書き、「ご飯を様々な具と一緒に炒めた料理」のことで、中国料理の「チャオファン」が元になっています。
ほとんどの中華料理店では提供されているほどのポピュラーな料理です。
「チャーハン」と言う呼び名は、東日本での使用率が高く、地方限定の言葉とも言えますが、全国的な認知率は高いため、聞いてもわからないという事態はあまりありません。
英語では、「焼き飯」と同じく「fried rice」で良いでしょう。
「焼き飯」と「チャーハン」の違い
「焼き飯」と「チャーハン」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、ご飯にチャーシュー、ねぎ等の具を加えて、卵を加えて炒めた料理のことであるのは同じです。
料理店によって名前が違うだけで、全く同じものであると認識されている場合もあります。
違いがあるとすれば、地域の差でしょう。
「チャーシュー」に関しては、ほぼ日本全国で使用される言葉ですが、「焼き飯」は西日本で多く使われ、東日本では使われる頻度が低いと言えます。
他にも、卵を入れるタイミングや、どのように炒めるかという調理法の仕方の違いう説もありますが、そちらは例外が多いためこじつけの感があります。
「焼き飯」の例文
「焼き飯」の例文は以下のようになります。
・『焼き飯はどこでも食べられる庶民的な料理です』
・『握り飯を火で炙って醤油などを塗ったもののことも焼き飯と呼びます』
「チャーハン」の例文
「チャーハン」の例文は以下のようになります。
・『ラーメン、チャーハンは街中華の定番の組み合わせです』
・『チャーハンの材料はお店によって全く違います』
まとめ
この記事では、「焼き飯」と「チャーハン」の違いを、解説してきました。
序文で述べたように、中華料理の多くは日本で独自の進化を遂げています。
結果として、今やどこに行っても必ず見つけることができる「ラーメン店」は、既に中華料理店ではありません。
独自の進化を遂げたのは中華料理由来のものだけではなく、カレーやスパゲッティ、ハヤシライスなども元となるものが一応ありますが、全く違うものと言っても良いでしょう。