料理の薬味として利用される代表的なものに、「一味唐辛子」と「七味唐辛子」があります。
この記事では、「一味唐辛子」と「七味唐辛子」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一味唐辛子」とは?
「一味唐辛子」とは、赤唐辛子の粉末のみが入っている調味料のことを言います。
また、「一味唐辛子」は、「一味」と略して言うこともあります。
「一味唐辛子」は、ピリッとした辛さが特徴なので、食事に時に、それを生かして食べたい時に欲しい薬味です。
唐辛子、または赤唐辛子は、ナス科トウガラシ属の植物の果実で、そこから作られる調味料を「一味唐辛子」と呼んでいます。
唐辛子には赤唐辛子と青唐辛子があります。
青唐辛子は果実が未熟な状態を言い、熟して赤くなったものが赤唐辛子です。
ちなみに鷹の爪は赤唐辛子に含まれます。
「七味唐辛子」とは?
「七味唐辛子」とは、赤唐辛子を中心に、七種類の香辛料や薬味などをブレンドした調味料です。
「七味唐辛子」は、他にも略して「七味」と呼ぶこともあります。
「七味唐辛子」の中に入っているものは、赤唐辛子の他に、山椒、陳皮、胡麻、麻の実、けしの実、紫蘇、あるいは生姜や青のりなどがあります。
地域や商品などによって、ブレンドされている香辛料や薬味が変わってきます。
「七味唐辛子」は、味噌ラーメンやうどんなどの麺類の薬味として利用されています。
また、丼物や汁物、または鍋物などにも使われています。
「七味唐辛子」の歴史は江戸時代初期から始まっています。
漢方薬を食事に利用したのが始まりのようです。
「一味唐辛子」と「七味唐辛子」の違い
「一味唐辛子」と「七味唐辛子」の違いを、分かりやすく解説します。
「一味唐辛子」は、赤唐辛子を乾燥させたものを粉末状にした調味料のことです。
一方、「七味唐辛子」は、赤唐辛子を主体とし、山椒、陳皮、胡麻、麻の実など、全部で七種類の香辛料や薬味をブレンドした調味料を言います。
どちらも、赤唐辛子が入っていますが、「七味唐辛子」は他のものがブレンドされていることにより、「一味唐辛子」に比べると、マイルドな辛さが特徴です。
「一味唐辛子」は赤唐辛子のみなので、辛さが際立ち、ピリッとした味わいがあります。
まとめ
「一味唐辛子」や「七味唐辛子」は、その辛さや味わいが料理の味をさらに高めてくれる調味料です。
唐辛子は世界各国の料理で利用されていて、非常に人気のある食材です。
日本では「一味唐辛子」や「七味唐辛子」などは、和食に利用されることが多いですが、もちろん洋食や中華などにも活用することができます。
特に「一味唐辛子」は、赤唐辛子のみなので、料理の幅が広く、バリエーション豊かに使用できそうです。
また、利用の仕方は、今までの既成概念にとらわれず、新たな料理にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。
新しい美味しさを発見できれば、さらに料理のレパートリーが増えますし、よりいっそう食事を美味しく豊かに味わうことができるでしょう。