この記事では、「一方的」と「一面的」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た印象を持つ2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「一方的」とは?
「一方的」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「一方的」は「いっぽうてき」と読みます。
「一方的」は、「一方だけに偏る様子」という意味があります。
例えば、サッカーの試合で、片一方のチームばかり攻めていて、片一方のチームは守ってばかりいるような試合を見たとき、「一方的なサッカーの試合」と言うことができます。
その結果、10対0などの大差で勝利した場合は、「一方的な勝利を収める」などと言うことができます。
次に「一方的」には、「相手を考慮しないで、自分の側の都合だけによる様子」という意味があります。
例えば、恋愛中の二人がいる時、彼氏が彼女に対して、彼女の気持ちを無視して、別れを切り出すとき、「彼が一方的に別れを切り出す」という文章にすることができます。
また、ビジネスシーンで、強い立場にある会社が、弱い立場に立たされている会社に、自分の都合ばかり優先した契約を強要するとき、「一方的な契約条件を提示する」と言い表すことができます。
「一面的」とは?
「一面的」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「一面的」は「いちめんてき」と読みます。
「一面的」は、「意見や観察などが、ある一つの面に偏っている様子」という意味があります。
例えば、夫婦喧嘩が起こった時に、夫の意見だけを聞き、妻が悪いという意見を持つ場合は、一つの面に偏っていると言えます。
このような場合は、「夫婦喧嘩に対して、夫の言い分だけを聞き、一面的な意見を持つ」と言うことができます。
また、花を見たときに、「綺麗」とだけ言う人は、花の持つ要素の「綺麗さ」しか見てないと考えることができます。
花には、他にも、儚さやたくましさなど、様々な要素があるためです。
このような時「あなたは花を一面的にしか見ていない」などと言うことができます。
他にも、「上司の私への評価は、一面的すぎて納得できない」、「一面的な議論に終始し、無駄な時間を過ごした」などという文章を作ることができます。
「一方的」と「一面的」の違い
「一方的」と「一面的」の違いを、分かりやすく解説します。
「一方的」には、「一方だけに偏る様子」、また「相手を考慮しないで、自分の側の都合だけによる様子」という意味があります。
一方で、「一面的」は、「意見や観察などが、ある一つの面に偏っている様子」という意味があります。
このように、「一方的」と「一面的」は、字面を見るととても似た雰囲気を持ちますが、意味はまるで違う言葉になります。
まとめ
「一方的」と「一面的」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。
