「わけぎ」と「ねぎ」の違いとは?分かりやすく解釈

「わけぎ」と「ねぎ」の違い食べ物・飲み物

この記事では、「わけぎ」「ねぎ」の意味や違い、例文を分かりやすく説明していきます。

「わけぎ」とは?

「わけぎ」とは?

球根性多年草である「わけぎ」は、食用として食べられている野菜であり、花を付ける位置が珠芽として食用できます。

茎にまだ付いているため放っておけば発芽し、大きくなっていけば重さで地面についてそこに根付くことでさらに成長していきます。

一般的な野菜であれば花を咲かせますが、「わけぎ」は珠芽を付けて形成するネギ属によく見られるものであり、成長すれば直径3cmにもなります。

風味は強く、香りはそれほど鼻につくものではありませんが、かじれば舌を刺激するほどの辛味があるので、日本では主に刻んだものを薬味として食べられています。

元々はギリシアで生産されていた野菜ですが、現在では広島県を中心に栽培されており、日本では「わけぎのぬた」にしてご飯と共によく食べられています。

このように、火を通すことで辛味成分が軽減されるため、冷ましたものを味噌と砂糖で和えた酢味噌和えや辛子と酢で和えるなどして食べられています。

「ねぎ」とは?

「ねぎ」とは?

日本では野菜として普段の料理に使っている「ねぎ」は、ヒガンバナ科のネギ亜科に属しており、日本では冬葱として知られています。

一年中スーパーで売られている野菜でもあり、焼き鳥から鍋、丼の付け合せとして様々な料理に使われています。

主に日本には「夏ネギ」「冬ネギ」があり、寒い時期に収穫されたものは太く、身がしまっており、甘みのある味が楽しめます。

緑色の部分は葉親部で、白いところは葉鞘【ようしょう】と言い、管状で太く、茎は偽茎と呼び、辛味が強いことから薬味としてよく使われています。

「ねぎ」の原産国は中国西部で、紀元前200年頃にはすでに中国で栽培しており、日本には奈良時代に渡りました。

和食との相性が良かったため日本全国に広がるのも早く、現在では「わけぎ」よりも多くの出荷量を誇ります。

いくつかの品種がある「ねぎ」は、関西なら「葉ねぎ」がよく選ばれ、関東や東北では「根深ねぎ」が人気です。

「わけぎ」と「ねぎ」の違い

「わけぎ」と「ねぎ」の違い

葉の色は「ねぎ」より薄く、細くてやわらかい「わけぎ」は玉ねぎと「ねぎ」の雑種であり、球根で育つ野菜です。

「ねぎ」との違いは球根が膨らんでおり、「ねぎ」は葉まで折れ曲がりがなく、一を描いたように直線に縦に育ちます。

土から掘り出した後は気温が高ければ傷みやすいため新聞紙に包み、立てた状態で入れるなど適切な保存方法が必要です。

葉の部分は「わけぎ」よりも太く、しっかりしているため火が少し通りにくく、切り難いですが、加熱すると甘みが出て食べやすくなります。

そんな「ネギ」はねぎ属であり、中国南部と中央アジアが原産で、種まきは春と秋の年2回あり、花が咲いた後太く、細長く成長します。

有名な産地は群馬県で、別の産地よりも太い下仁田ねぎ、埼玉県の細長い深谷ねぎが栽培されて出荷しています。

「わけぎ」よりは常温でも比較的保存しやすく、冬場であれば日陰に立てておくだけでも2週間前後はいい状態で使えて辛味と風味が楽しめます。

まとめ

まとめ

どちらもネギ属の遺伝を受け継いだ野菜であり、緑の葉の部分から食べられる野菜ですが、「わけぎ」には玉ねぎのような球根が付いており、そこを調理して食べられるのが利点です。

丸くて小さな球根が付いているのが特徴的ですし、葉はやわらかいのでぬたにしてよく食べられています。

「ねぎ」は火を通して調味料を付けて食べたり、味噌汁の具、蕎麦の薬味として合う野菜であり、日本人がよく食べていた人気がある野菜と覚えておくといいでしょう。