「するめ」と「あたりめ」の違いとは?分かりやすく解釈

「するめ」と「あたりめ」の違い食べ物・飲み物

この記事では、「するめ」「あたりめ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「するめ」とは?

「するめ」とは?

「するめ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「するめ」「鯣」と漢字表記できます。

「するめ」「イカの内臓を取り除いて、乾かした食品」という意味があります。

基本的にイカの種類の一つである「スルメイカ」を干して乾燥させたところから付いた名前になります。

ただし、「ケンサキイカ」「ヤリイカ」などが最高級品とされていて、「するめ」の名前の由来となった、スルメイカを使った「するめ」「二番するめ」と呼ばれることがあります。

「するめ」は他にも「シリャケイカ」「コウイカ」「アオリイカ」などを使って作ることができ、シリヤケイカやコウイカを使って作った「するめ」「甲付するめ」また、アオリイカを使って作ったものを「袋するめ」と呼ぶなど、使ったイカの種類によって呼び名が変わってくることがあります。

「するめ」は縁起がいいとされていて、結婚時の結納品になることもあります。

この場合は「するめ」「寿留女」と表記されます。

「するめ」は日持ちが良く、足の本数が長いためで、「足」「お金を」意味し、お金に苦労しないという意味があります。

「あたりめ」とは?

「あたりめ」とは?

「あたりめ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「あたりめ」「当たりめ」と漢字表記します。

「あたりめ」「するめの忌み言葉」という意味があり、「イカの内臓を取り除き、乾燥させた食品」となります。

「するめ」「スルメイカ」を由来とする言葉ですが、「する」がギャンブルなどでお金をなくす「する」や、財布などを盗まれる「する」を連想させるため、縁起が悪いと考えられていました。

そこで、縁起のいい「当たり」という文字を当てて、「あたりめ」にしたとされています。

このように「あたりめ」は、「するめ」を縁起のいい読み方に変えたものと考えることができます。

「するめ」と「あたりめ」の違い

「するめ」と「あたりめ」の違い

「するめ」「あたりめ」の違いを、分かりやすく解説します。

「するめ」「イカの内臓を取り除いて、乾かした食品」という意味があります。

一方「あたりめ」「するめの忌み言葉」という意味があります。

「するめ」「あたりめ」も、乾燥したイカを指した言葉で、まるで同じものを意味します。

結婚の結納の品にもなる「するめ」は縁起のいい食品となっているのに、「する」という縁起の悪い言葉が入っているのは都合が悪いので、「あたりめ」と呼ぶようになりました。

このように「するめ」「あたりめ」はまるで同じものを意味する言葉になります。

まとめ

まとめ

「するめ」「あたりめ」の違いについて見てきました。

2つの言葉は、全く同じものを指すことが分かりました。

ただし、縁起を担いで「当たり」という言葉を使って生まれた「あたりめ」という言葉を知っておくと、語彙が増え、使い分けることができるようになりそうです。